サンモリッツ視察ブログ
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【ホテルレポート】ヴァルトハウス シルス<前編> (スイス・サンモリッツ近郊[シルス]/2023年9月視察⑨)

2023年9月にスイスを視察してまいりました、トラベルコンサルタントの角です。スイスらしい雄大な景色が広がるエンガディン地方の名門ホテル第2弾として、私が初めてエンガディン地方を訪れた時(2017年)からずっとお気に入りのホテル「ヴァルトハウス シルス Waldhaus Sils」を、前編と後編に分けてご紹介します。今回の前編では、パブリックスペースとレストランを中心にお届けします。なお、次回の後編では、お部屋やスパエリアを中心にご紹介します。

ヴァルトハウス シルスは、スイスの高級アルペンリゾートで知られるサンモリッツの近く、シルス湖畔の静かな村、シルスマリアの森に佇む名門5つ星ホテルです。その姿は『眠れる森の美女』の物語を彷彿とさせます。

ヴァルトハウス シルス。まるで『眠れる森の美女』の世界(Photo by:Waldhaus Sils)

ヴァルトハウス シルス。まるで『眠れる森の美女』の世界(Photo by:Waldhaus Sils)

ホテルの創業は1908年。すでにエンガディン地方の名門ホテル第1弾としてホテルレポートでご紹介したポントレジーナの「グランド ホテル クローネンホフ Grand Hotel Kronenhof」と同じく、100年以上の歴史を持ちながらも、創業当初からの歴史的建築物、佇まい、サービススタイルなどを大切に継承しており、「スイス ヒストリック ホテルズ(Swiss Historic Hotels)」に認定されています。

■スイス ヒストリックホテルズの認定基準

・本館が30年以上存在し、建築史的に意義のある複合建築物である
・歴史的建造物でのホスピタリティ ビジネスが、長期間にわたって確立されている
・建物とその周辺環境、客室、調度品、照明などが、歴史的建造物に基づいており、質の高い体験ができる
・改築は通常、遺産保護団体、または関連組織によって監督されている
・施設は、そのカテゴリーにふさわしく、あらゆる面で質の高いサービスを特徴としている
・各施設は個別に、建物、外装、内装、サービスの質に関する詳細な基準目録に基づいて審査される

エントランスからロビーまでの様子を撮影しましたので、ご覧ください。

そして、こちらのホテルの最大の魅力は、創業当時から同じ一族が経営を続けているということ! 今のオーナーで5代目となり、5つ星ホテルというと欧米の大手ホテルグループが占めている昨今に、純粋な家族経営で5つ星を守り続けているのはとても珍しく貴重なホテルなのです。そんな家族経営だからなのでしょう。ヴァルトハウス シルスは老舗高級ホテルでありながら、堅苦しさを感じない、居心地のいい隠れ家のようなホテルで、世界中からセレブや著名人がお忍びで滞在するのも納得です。

明るく広いロビーラウンジをはじめ、バーラウンジ、シガールーム、ライブラリー、サロンルーム、2つのダイニングなど、パブリックに使われているスペースが贅沢なこと! 木材中心の内装が癒しの空間を造り上げています。

居心地のいいロビーラウンジ。目に入る森の緑に癒されます

居心地のいいロビーラウンジ。目に入る森の緑に癒されます

ディナーの後は、ロビーバーでゆったりとした時間を

ディナーの後は、ロビーバーでゆったりとした時間を

ライブラリー

ライブラリー

サロンルーム

サロンルーム

ホテルで過ごしているゲストの皆さんは、ゆったり、のんびりと、思い思いに過ごされています。午後のロビーラウンジでは、ホテル専属バンドによる生演奏を聴きながらのティータイム。きっと、創業当時からのおもてなし、ゲストの過ごす様子も変わらないのだろうなぁ…と、創業時を想像してしまいます。

午後のロビーラウンジの様子も少し撮影しましたので、ご覧ください。

ホテル内には、1908年の創業当時から大切に残されている数々の設備が、さりげなく置かれています。その様子は、アンティーク博物館さながらです。

ルームサービスを管理していた機械

ルームサービスを管理していた機械

お部屋から御用聞き(内線電話のようなもの)

お部屋から御用聞き(内線電話のようなもの)

この公衆電話は、なんと今でも使えます!?

この公衆電話は、なんと今でも使えます!?

クラシカルな螺旋(らせん)階段

クラシカルな螺旋(らせん)階段

わざわざ階段を利用したくなります

わざわざ階段を利用したくなります

ちょっとしたスペースも素敵です♪

ちょっとしたスペースも素敵です♪

ホテルの宿泊料金はハーフボード(1泊2食)のスタイルです。日本の旅館の楽しみ方と似ていて、宿泊ゲスト専用のダイニングルーム「ヴァルトハウス ダイニングルーム(Waldhaus Dining Room)」でディナーと朝食をいただきます。

ディナーはフルコースメニューで、「クラシックメニュー」、「ベジタリアンメニュー」、ヘルシー志向の「スパメニュー」からチョイスできます。メニューの内容は毎日変わりますので、連泊でも飽きることなくお食事を楽しめます。テーブルは、日本の旅館のように、客室ごとに案内されます。

ディナーはフルコースメニューで、「クラシックメニュー」、「ベジタリアンメニュー」、ヘルシー志向の「スパメニュー」からチョイスできます。メニューの内容は毎日変わりますので、連泊でも飽きることなくお食事を楽しめます。テーブルは、日本の旅館のように、客室ごとに案内されます。

■ディナーの様子

私がいただいたのはクラシックメニューです。スープ、お魚のグリル、ジビエ(鹿肉)のソーセージ、チーズまたはデザート(どちらかチョイス)、コーヒーと、もちろんこの地方、グラウビュンデン州でしか出まわらないローカルワイン(ピノ ノワール)も忘れずに!

スープ

スープ

お魚のグリル

お魚のグリル

ジビエ(鹿肉)のソーセージ

ジビエ(鹿肉)のソーセージ

私はチーズを選びました

私はチーズを選びました

コーヒー

コーヒー

ローカルワイン

ローカルワイン

■朝食の様子

ホテルの朝食はブッフェスタイルです。

朝食時のレストラン

朝食時のレストラン

スイスはパンの種類が豊富!

スイスはパンの種類が豊富!

ローカル食材のドライビーフも

ローカル食材のドライビーフも

有名どころのチーズはもちろん、地元産のチーズも味わえます

有名どころのチーズはもちろん、地元産のチーズも味わえます

ホテルには、宿泊ゲスト専用のダイニングルームのほか、スイスの伝統料理レストラン「アルベンストゥーベ(Arvenstube)」や、新しくオープンした「ギガーズ(GIGER'S)」、リクエストに応じて厨房でアレンジするプライベートダイニングの「シェフズ テーブル(Chef's Table)」など、宿泊以外のゲストでもお食事を楽しむことができます。

ギガーズ外観

ギガーズ外観

スイス料理といえばチーズフォンデュ。ギガーズで提供しています

スイス料理といえばチーズフォンデュ。ギガーズで提供しています

アルべンストゥーベ

アルべンストゥーベ

シェフズテーブル(Photo by:Waldhaus Sils)

シェフズテーブル(Photo by:Waldhaus Sils)

角 千春

トラベルコンサルタント 角 千春

いかがでしたか? 今回の前編では、ホテルのパブリックスペースとレストランを中心にご紹介させていただきました。ヴァルトハウス シルスは、老舗の5つ星ホテルといっても温かい安らぎ感じる雰囲気とサービスで、とても心地の良い“スイス流のおもてなし”を受けられるだけでなく、まるでタイムスリップをしたかのような非日常を感じられるホテルです。

スイス旅行にご興味のある方は、ぜひティースタイルにお問い合わせください。


トラベルコンサルタント 角 千春のご紹介
ヴァルトハウス シルス 紹介ページ スイスのページへ

■関連ページ:

後編のレポートも公開しています。ぜひあわせてご覧ください。

【ホテルレポート】ヴァルトハウス シルス<後編> (スイス・サンモリッツ近郊[シルス]/2023年9月視察⑩)

◆エンガディン地方の名門ホテル第1弾はこちらです。

【ホテルレポート】グランド ホテル クローネンホフ<前編> (スイス・サンモリッツ近郊[ポントレジーナ]/2023年9月視察③) 【ホテルレポート】グランド ホテル クローネンホフ<後編> (スイス・サンモリッツ近郊[ポントレジーナ]/2023年9月視察④)