ITALY REPORTイタリア 視察ブログ
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【視察レポート】イタリア三大人気都市の混雑状況は? ベネチア・フィレンツェ・ローマの街歩き(2023年10月視察①)
こんにちは。トラベルコンサルタントの廣永です。2023年10月前半に、ティースタイルのコンサルタント2名でイタリア視察に行ってきました。実際に体験したイタリアの現状についてお届けしたいと思います。
昨今、世界中でオーバーツーリズムが叫ばれていますよね。観光大国イタリアにもたくさんの観光客が訪れ、もっぱらオーバーツーリズム中と言われています。では実際、憧れのイタリアを訪れても、行列、行列、行列で1日終わってしまうものなのでしょうか? 今回の視察で目にした三大人気都市、ベネチア、フィレンツェ、ローマの現状(混雑状況)を観光地を巡りながらお届けします!
◆ヴァポレットの行き交う水の都「ベネチア」
今でも中世の街並みを残すベネチアはとてもロマンティックで、ハネムーナーにも大人気の旅行先です。今回私たちがベネチアを訪れたのが、週末だったこともあり、イタリア国内外からたくさんの旅行客が訪れていました。
*ヴァポレットでサンマルコ広場へ
まず最初に驚いたのが、サンタルチア駅最寄りのヴァポレット(※)乗り場の混雑具合です。乗り場に入りきれない人々であふれていました。サンタルチア駅からサンマルコ広場までヴァポレットで30~40分はかかりますので、余裕をもって移動した方がよさそうです。
(※)ヴァポレットとは、ベネチアの運河を運行している水上バスのことです。
ベネチアの中心、サンマルコ広場の様子です。タイミングもあるのでしょうが、広場はそこまで人が多いという印象ではなかったです。サンマルコ寺院やドゥカーレ宮殿への入場列ができていました。
*リアルト橋周辺
サンマルコ広場から徒歩圏内の人気観光スポット、リアルト橋周辺の様子です。ちょうどお昼時ということもあり、たくさんの人がつめかけていました。このあたりは土産物店のほか、レストランやカフェも多く、食事時は特に混雑します。
今回私たちは、少しマニアックなポイントも視察してきました。
*リド島
1つ目は、ヴァポレットで簡単に行けるお隣の島、リド島です。ベネチア映画祭の開催場所となる島なのですが、こちらは混雑もなくゆったりと散策できました。まるでプチ パリのような街並みです。本島の混雑に疲れたら、リド島でひと息つくのもおすすめですよ!
*ザッテレ通り
2つ目は、きれいなサンセットが見られるザッテレ通り(こちらは本島)です。それほど混雑がなく、きれいな写真を撮ることができました。
*カンナレージョ地区
3つ目はカンナレージョ地区です。本島の最北端、サンタルチア駅周辺のエリアです。運河沿いには、地元の方が利用する比較的リーズナブルなレストランが建ち並び、駅周辺に宿泊されている方のディナーにおすすめのエリアです。私たちも、ここで夕食をとりました。土曜の夜ということもあり、最初に訪れたレストランは、あいにく予約だけで満席と断られましたが、次に訪れたレストラン「カサ ボニータ(CASA BONITA)」に入ることができました。
週末で、なかなかヴァポレットに乗ることができず、最初はどうなることかと思ったベネチアですが、“ザ 観光スポット”以外は、比較的ゆったりと散策することができました。サンマルコ広場周辺の外せない観光スポットは、オプショナルツアーに参加したり、あらかじめチケットを購入しておいたりと、なるべく並ばずに入れるようにしておけば、自由に散策する時間もとれると思います。朝一のヴァポレットはとても混むので、余裕を持って移動してくださいね!
◆赤レンガで統一された美しい古都「フィレンツェ」
フィレンツェは、観光地が中心に集まっていることもあり、ほぼすべて徒歩で回れてしまう観光しやすい街です。ベネチア同様週末だったこともあり、フィレンツェ サンタ マリア ノヴェッラ駅は大混雑していました!
そして、タクシーを待つ人の列の長さ! タクシーは、途切れることなく駅へ到着しているようでしたが、なかなか列が短くなることはなかったです。翌朝も同じくらい並んでいました。
*ドゥオーモ
フィレンツェを代表するドゥオーモ(※)周辺の様子です。私たちが訪れた日曜日はドゥオーモはクローズでしたが、たくさんの人であふれかえっていました。
(※)ドゥオーモの正式名称は「サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂」です。
翌日、月曜日の朝の様子も見に行きました。ドゥオーモ(無料エリア)のための長い入場列ができていました。
こちらが午前9時30分ごろの様子です。入場開始時間は10時15分(2023年10月時点)ですが、すでにドゥオーモ入り口からジョットの鐘楼をぐるっとまわって列がのびています。皆さん、朝早くから並んでいるようです 。
フィレンツェの観光地といえば、ウフィツィ美術館も大人気ですが、こちらも事前予約が主流になっています。私たちがフィレンツェに到着したのが午後だったこともあり、チケット購入列はなくなっていました。おそらくすでに、入場券が完売していたのだと思います。
絶対入りたいポイントは事前にチケットを確保しておけば、残りの時間でゆっくり散策することができると思います。駅からヴェッキオ橋まで徒歩圏内なので、移動にストレスがかからないのがとても良かったです。
また、フィレンツェの魅力は、ショップやレストランの充実度です。日曜日もハイブランド含め、営業してるお店が多かったです。ローマのように、入店のための行列を作っているお店もほとんどなかったので、買い物しやすい街だと思います。特にヴェッキオ橋の周辺はレストランが多く、予約していないから入れるお店がない、という雰囲気はまったくありませんでした。
◆世界を代表する観光都市「ローマ」
イタリアといって思い浮かべる遺跡や観光地のほとんどが、ここ、ローマにあります。そして観光地が分散しているのもポイント。移動には、公共交通機関やタクシーを利用する必要があります。今回私たちは、24時間乗り放題券を購入し、主にバスを使って観光スポットを視察しました。
*コロッセオ
まずはローマを代表する観光地、コロッセオです。チケットの事前購入は、もはや必須です。当日券は、ほぼ出まわっていません。チケット事前購入者用の入場口でも、行列ができていました。
*真実の口
人気の写真スポット、真実の口です。こちらは事前予約ができないので、並ぶしかありません。順番が来るまで、1時間はかかりそうな列ができていました。手を入れて正面から写真を撮るなら、並ぶのは覚悟の上で。横からの写真でよければ、柵の間から撮ることはできます。
*パンテオン
今回視察した中で、一番人でごった返していたのが、パンテオンでした。もともと入場無料だったのですが、2023年7月より有料になったのが知られておらず、チケットのない観光客が続出で、プチパニックという様子でした。私たちも実際のところ、今回現地を訪れて初めて有料になったことを知りました。当日券を窓口に並んで購入する場合は、かなりの混雑が予想されるため、事前にオンラインでのチケット購入をおすすめします。
*トレビの泉
コロッセオと並ぶ人気観光スポット、トレビの泉。入場制限がない分、ここも人がすごかったです。日本のように写真用の列があるわけではないので、強い気持ちを持って前へ進むことが必要です。
*スペイン広場&スペイン階段
スペイン広場とスペイン階段周辺は、デパートやハイブランドのお店が集まる、ローマ屈指のショッピングエリアです。スペイン階段目当てというよりは、ショッピングの起点として人が集まっているような印象を受けました。なかには腰掛けて休憩中の方もいらっしゃいました。
今回は時間の都合でバチカン市国には行けなかったのですが、ベネチアやフィレンェと比べ、ローマは、ひとつひとつの観光や移動に、より時間がかかる印象を受けました。あらかじめ、ゆったりとしたスケジュールを組むことをおすすめします。
最後に、空港へ移動するのにローマ テルミニ駅を利用したのですが、夕方だったこともあり、タクシーを待つ列がとても長かったです。写真はテルミニ駅のタクシー乗り場。かなりの待ち時間を要しそうです。
◆番外編:現地での食事代について
最後に、簡単に現地での食事代についてご案内します。物価高に加えて円安なこともあり、特に気になるのが食事代ですよね。私たちも、とても心配しながら渡航したところがありました。
*人気のカフェ
人気のカフェを調べて朝食に行きました。クロワッサンが1,7ユーロ、カプチーノが1.3ユーロで、こちらのカフェでは計3ユーロで軽い朝食が可能でした。ついつい頼んでしまったブラウニーは3.5ユーロ、合計すると6.5ユーロです。日本円に換算すると、この日の朝食は約1,060円(2023年10月時点)。日本と同じくらいでしょうか?
*レストラン
ローマでは、トラステヴェレ地区のレストランを利用しました。バスの利用が必要ですが、ローマの下町にあたり、地元の方が多く利用するレストランが集まっています。駅周辺や観光地よりリーズナブルなのも魅力です。
イタリアのメニューは前菜のほか、プリモ ピアッド(一皿目)とセコンド ピアッド(二皿目のメイン料理)に分かれていて、プリモとセコンドの両方を注文するのが一般的です。プリモがパスタやリゾット、セコンドが魚や肉料理なことが多いです。
私たちが注文したのは、前菜のサラダが7ユーロ、プリモのメニューからカルボナーラが14ユーロ、セコンドのメニューからミートボールが15ユーロです。そのほか、テーブルチャージ、飲み物と食後のコーヒー、デザートで、このレストランでは合計68ユーロ(2名分)を支払いました。日本円に換算すると、約11,080円です(2023年10月時点)。
前菜、プリモ ピアッド、セコンド ピアッドと、1人で全部頼むと量が多いので、私たちは2人でシェアしながら注文しました。イタリアではプリモ ピアッドだけ食べて帰るのは失礼にあたるので、ぜひその店のメイン料理でもあるセコンド ピアッドも頼んでくださいね!
※料金はお店によって異なるのと、その時のレートによって変動します。カフェやレストランについてだいたいの料金を紹介させていただきましたが、あくまで参考としてご覧ください。
トラベルコンサルタント 廣永 亜紀
イタリア三大人気都市ベネチア、フィレンツェ、ローマの街歩き&混雑状況のレポートはいかがでしたでしょうか。オーバーツーリズム下のイタリア、観光客であふれていたのは事実です。ですが!
・ 絶対見たい観光地
・ 絶対入りたいレストラン
を事前予約しておけば、ほかは自由に観光できると思います。また日本と異なり、レストランに入ると注文から支払いまで結構時間がかかります。1日に詰めすぎず、ゆったりとしたスケジュールで観光してくださいね。
オーバーツーリズムだからと旅を諦めるのではなく、オーバーツーリズムでも楽しめる旅作りができるのはオーダーメイドならでは。イタリアへの旅のご相談は、ぜひティースタイルまでお問い合わせください。
トラベルコンサルタント 廣永 亜紀のご紹介