【視察レポート】アートとカフェ文化が融合する港町フリーマントルの街歩き(オーストラリア・パース近郊/2024年10月視察①)

こんにちは! トラベルコンサルタントの関です。2024年10月に、西オーストラリア州の州都、パースへ視察に行ってまいりました。パースは、オーストラリア西部の中心都市で、自然と都市が調和した魅力的な街です。キングスパークやコテスロービーチなどの美しい自然が楽しめ、西オーストラリア州の経済と文化の中心地で、リラックスした雰囲気と多様な食文化、アートが特徴です。

今回は、西オーストラリア最大の港町として、パースの経済を支える重要な玄関口であるフリーマントルで街歩きをしてきましたので、ご紹介します。

フリーマントルの街並み

フリーマントルの街並み

フリーマントルは、1829年、西オーストラリアの最初の入植地として設置されました。その名前は、イギリス海軍の指揮官であり、この地域の探検を支援したチャールズ フリーマントル大尉に由来しています。

当初は、スワン川河口の港町として発展し、イギリスからの移民と物資を受け入れる重要な玄関口でした。また、19世紀後半には、イギリスからの囚人が輸送され、彼らの労働力が、町のインフラ整備や建築物(特にフリーマントル刑務所)の建設に大きく寄与しました。

1900年代に入ると、フリーマントル港が近代化され、西オーストラリアの主要な貿易港としての地位を確立。金鉱ラッシュに伴い、多くの移民がこの地を経由してオーストラリアに入国し、さらなる繁栄を遂げました。

“これがフリーマントルだ!”の看板です。今日のフリーマントルは、歴史的な建築物と活気あるアートシーン、港町らしいリラックスした雰囲気が融合した観光地として知られています。イギリス本土から送られてきた囚人達が、このフリーマントル、ひいては西オーストラリアのパースの発展に欠かせない存在だったわけですね。

“これがフリーマントルだ!”の看板です。今日のフリーマントルは、歴史的な建築物と活気あるアートシーン、港町らしいリラックスした雰囲気が融合した観光地として知られています。イギリス本土から送られてきた囚人達が、このフリーマントル、ひいては西オーストラリアのパースの発展に欠かせない存在だったわけですね。

インフォメーションセンターから、フリーマントルの街歩きスタートです。道すがら、街中の各所にゴミ箱が設置されておりました。そのおかげもあってか、街中はきれいに保たれておりました。

インフォメーションセンター

インフォメーションセンター

街歩きスタート

街歩きスタート

各所にゴミ箱が

各所にゴミ箱が

「セント ジョージズ教会」は、1884年に建てられた、フリーマントル最古の英国国教会(聖公会)の教会のひとつです。ゴシック リバイバル様式の石造りで、フリーマントル周辺で採掘された石材が使われています。

セント ジョージズ教会

セント ジョージズ教会

「フリーマントル刑務所」は、フリーマントルの歴史を象徴する重要な施設で、2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。1850年代に、イギリスから送られた囚人たちの労働力によって建設され、その後1991年まで、実際に刑務所として使用されていたこの施設は、西オーストラリア州における植民地時代の遺産を物語る場所です。

施設内には、囚人が生活していた独房や、石灰岩で作られた高い壁がそのまま残されており、当時の厳しい環境を伝えています。また、刑務所では、過去の囚人たちの暮らしや、脱獄の試みなど、数多くの興味深いエピソードも紹介されています。建物の構造上、夏は暑く、冬は寒さが厳しかったとのこと。

また、トイレ施設はなく、バケツが置かれていたのみで、衛生を保つために配布されたアルコールを、囚人が看守の目を盗んで飲料のために加工したことから、アルコールの配布がなくなり、劣悪な衛生環境となっていたとの話が印象的でした。

フリーマントル刑務所のエントランスにある鉄のオブジェ

フリーマントル刑務所のエントランスにある鉄のオブジェ

フリーマントル刑務所のエントランス

フリーマントル刑務所のエントランス

ガイド付きツアーが人気で、通常の見学に加え、地下のトンネルを探検するトンネルツアーや、夜間に懐中電灯を片手に巡るトーチライトツアーなど、ユニークな体験が可能です。フリーマントル刑務所は、その歴史的価値だけでなく、見学を通じて、当時の植民地社会の実態や囚人たちの生活を深く知ることができる場所として、多くの観光客に親しまれています。

物々しいゲート

物々しいゲート

当時、実際に使われていた物品が展示されております

当時、実際に使われていた物品が展示されております

「フリーマントル マーケット」は、西オーストラリア州フリーマントルにある歴史ある市場で、地元の魅力を満喫できる観光スポットです。1897年にオープンし、地元住民や観光客に愛され続けています。週末と祝日に営業しており、新鮮な地元産の農産物、アート、クラフト、衣類、ジュエリー、スナックなど、約150の店舗が軒を連ねています。

こちらがエントランスです。マーケットの建物自体も魅力的で、歴史的価値の高いビクトリア様式の建築が特徴です。地元の文化や、多様な国際的な料理を味わいたい方には、特におすすめの場所です。

こちらがエントランスです。マーケットの建物自体も魅力的で、歴史的価値の高いビクトリア様式の建築が特徴です。地元の文化や、多様な国際的な料理を味わいたい方には、特におすすめの場所です。

フリーマントル マーケットは、地元の文化と活気を感じられる特別な場所です。

オーガニック素材にこだわった石けんを取り扱うお店

オーガニック素材にこだわった石けんを取り扱うお店

ディフューザーやキャンドルを取り扱うお店

ディフューザーやキャンドルを取り扱うお店

コーヒーショップ

コーヒーショップ

マカロン専門店

マカロン専門店

アートを販売しているお店

アートを販売しているお店

フルーツ屋さん

フルーツ屋さん

何を食べるか迷いますね!

何を食べるか迷いますね!

地元や観光客の間で非常に評判のスイーツがハニーケーキです。このケーキは、チェコや東ヨーロッパの伝統的なデザートを起源とし、しっとりとした層状のケーキにキャラメル風味のハニークリームが挟み込まれ おります。防腐剤を使わず、ハチミツやオーガニック素材を使った自然派の味が特徴です。

そのハニーケーキを広めたブランドのひとつ「THE HONEY CAKE」というお店もマーケット内にありました。

THE HONEY CAKE

THE HONEY CAKE

ケーキのカット販売やギフト用のパッケージも提供されており、お土産にも最適!

ケーキのカット販売やギフト用のパッケージも提供されており、お土産にも最適!

新鮮な食材や、地元名物のハニーケーキを味わいながら、個性的なアートやクラフト作品を探してみるのはいかがですか?

フリーマントルの街並みは、歴史的な建物と現代的なアートが調和した魅力的な雰囲気が特徴です。 街を歩けば、おしゃれなウォールアートが点在し、写真スポットにも事欠きません。

街中のいたる所にウォールアートが!

街中のいたる所にウォールアートが!

こちらにも

こちらにも

オーストラリア先住民のアートを取り扱う画廊

オーストラリア先住民のアートを取り扱う画廊

素敵な作品が盛りだくさん!

素敵な作品が盛りだくさん!

また、オーストラリアのカフェ文化は、生活に深く根付いた習慣となっており、このフリーマントルにも素敵なカフェがたくさんあります。

現地の方に人気のベーカリー「Common Bakery」

現地の方に人気のベーカリー「Common Bakery」

たくさんのお客さんでにぎわっておりました!

たくさんのお客さんでにぎわっておりました!

新旧の建物の対比が印象的でした

新旧の建物の対比が印象的でした

関 啓吾

トラベルコンサルタント 関 啓吾

今回は、西オーストラリア州の首都パースに隣接する重要な港湾都市、フリーマントルの街歩きについてご紹介させていただきました! アートとカフェ文化が融合するこのフリーマントルを、のんびりと散策して過ごしてみるのはいかがでしょうか?

オーストラリア旅行をお考えなら、ぜひティースタイルまでお気軽にお問い合わせください。


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