【視察レポート】ダーウィン発・リッチフィールド国立公園へ日帰り観光(オーストラリア/2024年10月視察④)

トラベルコンサルタントの河原です。2024年10月にダーウィン視察の際、ダーウィン市内から車で1時間10分ほどの場所に位置する「リッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)」を訪れました(車での所要時間は目安です)。

オーストラリア大陸の北部に位置し、オーストラリアの中では東南アジアにも近いダーウィン郊外ということで、湿地帯をイメージしがちですが、実際に訪れてみると、イメージとは少し異なる風景が広がっていました! 手つかずの大自然が魅力の国立公園内の様子をご紹介してまいりましょう。

ダーウィン市内から約1時間ほど走ると国立公園の入口に到着! テンション上がります

ダーウィン市内から約1時間ほど走ると国立公園の入口に到着! テンション上がります

“LITCHFIELD NATIONAL PARK”のサインが見えたところで、当日の担当ドライバー&ガイドさんが、「ちょっとここで朝のコーヒーブレイクにしよう!」と車を停めてくれました。

パーキングスペースの横には緑豊かな木々が生い茂り、空気も新鮮で気持ちがいい! みんなでコーヒーとフルーツをいただきながら、国立公園周辺の生態系などについてのお話を、興味深く聞かせていただきました。

国立公園まで続く道はこんな感じです

国立公園まで続く道はこんな感じです

さすが、アウトドアグッズもバッチリ!

さすが、アウトドアグッズもバッチリ!

この辺りでは、ワニが多数生息するカカドゥ国立公園の方が、まさに“湿地帯”の国立公園として知名度が高く、日本の旅行者にも馴染みがあるかもしれません。一方のリッチフィールド国立公園は、雨季と乾季で大変貌を遂げる、乾季においてはどちらかというと渓流や渓谷の国立公園なのだそうです。

国立公園内には高低差があるため、雨季には水の底に沈んで隠れてしまうエリアと、水に浸らないエリアもあるため、何年もかけて造られた巨大なアリ塚も点在しています。この高さ2mを超える巨大なアリ塚は、100年以上の歳月をかけて造られたものだそうで、あちらこちらにたくさん点在している光景は、なんだか不思議な、自然の驚異ともいえるのではないでしょうか。

見渡す限りの大自然! 雨季には湿地帯に変貌するそうですよ!

見渡す限りの大自然! 雨季には湿地帯に変貌するそうですよ!

高台に高さ2mを超える巨大なアリ塚

高台に高さ2mを超える巨大なアリ塚

そして、いよいよ車で国立公園内のスポットへ。まず最初に下車したポイントは「ワンギ滝」。駐車場から歩を進めると、正面に美しい滝がその姿を現します。この景色も、乾季ならではの光景で、雨季になるとまた様子は異なるそうです。

そして、驚いたことに、この沼はなんと!遊泳OKで、老若男女が気持ちよさそうにプカプカ泳いでいるではあ~りませんか!(笑) さすが、オージー的な発想で、思わず笑いが込み上げてきました。自然との付き合い方がうまいし、楽しもう!の精神を感じました。

落差はさほど高くないものの美しい風景

落差はさほど高くないものの美しい風景

あなたも泳いだらいいのに!の視線が…

あなたも泳いだらいいのに!の視線が…

国立公園内はしっかり整備されています

国立公園内はしっかり整備されています

動植物の説明にも熱がこもるナイスガイド

動植物の説明にも熱がこもるナイスガイド

そして、次に訪れたスポットは、名もなき「沼地」。ここも乾季にしか立ち寄れない、ガイドさんのお気に入りの“特別な場所”なのだとか。どこか牧歌的な懐かしい雰囲気の風景ですね。

何とも言えない素朴な風景、いい感じ!

何とも言えない素朴な風景、いい感じ!

まるで信州か、北海道にいるような気分が

まるで信州か、北海道にいるような気分が

さらに、その次に訪れたのは「フローレンス滝」。先ほどのワンギ滝とは違って、展望エリアから渓谷に落ち込む滝を見学できます。大陸の大地に自然が創り出した見応えのある風景は圧巻ですね。手つかずの大自然満喫!

渓谷の中に整備されたトレイルとサイン

渓谷の中に整備されたトレイルとサイン

展望エリアから見る、落ち込む滝

展望エリアから見る、落ち込む滝

その後、ランチタイムに。そう言えば、お腹も空いてきていました。どんなメニューかなぁ~と気になったちょうどその時、大きなシルバーのボックスがガイドさんから配られました。ボックスの蓋を開けてみると、豪快なチキンサラダのお弁当でした! ヘルシー&新鮮で美味!

しかも、先ほど見たフローレンス滝に流れ込む川の上流で、鳥のさえずりや川のせせらぎが心地良い、こんなマイナスイオン満載の癒しの空間でのランチタイム。極上ですね!

チキンサラダボックス

チキンサラダボックス

鳥のさえずりと川のせせらぎしか聞こえない極上空間で昼食を

鳥のさえずりと川のせせらぎしか聞こえない極上空間で昼食を

そして、ランチを食べ終わってボックスをガイドさんに返却しようとしたら、なんと!ガイドさん、川に浸かりながらランチ中ではあ~りませんか(笑)!? まいりました…(笑笑) ここも遊泳OKだそうで、食後はみんなで水に浸かりながら、しばし涼しくて心地よい時間を過ごさせていただきました。気温30℃近い観光中のこの場所、この時間は貴重ですね。

とにかく水がきれいで、川底まではっきり、くっきり見える透明度で、小魚の姿も見えました。

こうやって楽しむんだよ!とガイドさん

こうやって楽しむんだよ!とガイドさん

マイナスイオン満載の癒しの空間、贅沢!

マイナスイオン満載の癒しの空間、贅沢!

その後、駐車場へ向かう中、川添いの小道を上流へと進んでいくと、あちらこちらに遊泳を楽しむオージーの姿が! もちろん、老若男女を問わず、みんな笑顔でこの大自然を楽しんでいらっしゃいました。水遊びする子ども、泳ぐ人、ダイブする人、魚取りに夢中の人、水に浸かりながらビール片手に談笑するカップルや老夫婦の姿もあり、オーストラリアに居ることを実感させられた瞬間でした。

なんて平和な光景でしょうか。GOOD!

なんて平和な光景でしょうか。GOOD!

若者たちもアクティブにENJOYしています

若者たちもアクティブにENJOYしています

その後、車に乗り込んで、トイレ休憩を兼ねて国立公園内にあるカフェ「キンコーヒー&グッズ(Kin Coffee & Goods)」に立ち寄りました。アウトドアスペースのカフェと、品数はさほど多くないものの、色鮮やかなアロマ製品やクラフト雑貨、民芸品、国立公園の写真集などが陳列、販売されていました。

キンコーヒー&グッズ ショップ

キンコーヒー&グッズ ショップ

色鮮やかな雑貨は見ているだけで楽しい!

色鮮やかな雑貨は見ているだけで楽しい!

また、敷地内には、このお店のオーナーが経営するロッジが数棟あるとのことで、こちらも視察させていただくことに(キャンプ場エリアもあるとのことでしたが、お客さんがいらっしゃるとのことで、あいにくこちらは視察することはできませんでした)。

ロッジ内は、決して広くはありませんでしたが、1階のリビングエリアと2階のベッドルーム&バスルーム、そして何より贅沢に設けられたバルコニーテラスが、なんとも開放的で、朝や夕方などの時間を、何にも考えずに、ただ、ぼ~っと過ごすと最高だろうなと感じました。

自然の森の中に調和するロッジの外観。

自然の森の中に調和するロッジの外観。

階のバルコニーテラスは広々と快適空間

階のバルコニーテラスは広々と快適空間

この後は一路、ダーウィン市内へ戻り、リッチフィールド国立公園の視察終了となりました。

河原 広治

トラベルコンサルタント 河原 広治

リッチフィールド国立公園、いかがでしたでしょうか? リッチフィールド国立公園は、ノーザンテリトリー州都のダーウィンから車で約1時間ちょっと、すぐそこに広がる壮大な峡谷と、そこに棲む動植物たちが形成する大自然の宝庫です。国立公園としてしっかり整備されたトレイルや展望スポットには、バリアフリーへの配慮、気遣いも感じられました。

ここで体験できる沼や川での遊泳、ハイキングなどは、非日常から少し離れた“癒しの世界”であり“癒しの時間”だと私は個人的には感じました。皆さまも、ダーウィンを訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。

オーストラリアへお出かけの際は、ぜひお気軽にティースタイルまでご相談ください。


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