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【視察レポート】見どころ満載! 世界遺産のカッパドキア観光(トルコ/2023年12月視察⑫)

こんにちは! トラベルコンサルタントの宮本です。2023年12月、ティースタイルのトラベルコンサルタント5名でトルコのカッパドキアとイスタンブールへ視察に行ってまいりました! 今回は「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群」の名称で1985年にユネスコ世界遺産(複合遺産)に指定されたカッパドキアでの観光についてご紹介します

個人的には3回目のカッパドキア訪問だったのですが、何度見てもやはり歴史の深さや壮大な絶景に感動します。カッパドキアと一言に行ってもさまざまなエリアがありますが、それぞれの観光名所間の移動は距離があるので、個人での観光はなかなか難しく、ツアーに参加して車で連れて行ってもらうのが、一番効率が良いと思います。

そしてカッパドキアは、ギョレメ地区、ウチヒサール地区、ユルギュップ地区のいずれかに宿泊することが多いです。この3つの地区は車だと10分~15分くらいで行き来が可能です。

カッパドキア

カッパドキア

比較的お手頃でこぢんまりとした洞窟ホテルが多く、レストランやお土産屋さんも数多くあり、夜はお店のネオンが明るい繁華街です。一番便利といわれていますが、奇岩の景色もしっかり楽しめます。テラスがあるホテルだと、すぐそばを気球が通ることも!

・ギョレメ野外博物館
入場してすぐ、男性の修道院だった洞窟と女性の修道院だった洞窟が見えます。その他、小さな洞窟に教会としていた場所が複数あります。写真撮影は不可ですが、壁画や天井画のように洞窟の壁・天井に今も絵が残っていました。修復された部分もありますが、素朴なフレスコ画がたくさん残っており、絵を書きながら聖書の内容を教えていたそうです。

パーキングエリアにラクダがいました

パーキングエリアにラクダがいました

女性の修道院とされていた場所

女性の修道院とされていた場所

高いところからだと絶景も!

高いところからだと絶景も!

洞窟住居

洞窟住居

奇岩と修道院と、遠くの街並みも見えました

奇岩と修道院と、遠くの街並みも見えました

・ローズバレー
本来は渓谷がオレンジ色に染まる夕日のスポットなのですが、スケジュールの都合で、今回はなんと夕日に間に合わず…(観光プランの場合はもちろんベストなお時間にご案内します! )。暗くなってからは遠くに夜景が見えました。周辺にはカフェやお土産屋さんもありました。

オレンジの光が当たって夕日の時間は絶景に…

オレンジの光が当たって夕日の時間は絶景に…

夜景を見ながらチャイを…

夜景を見ながらチャイを…

・エセンテペ パノラマ

エセンテペ パノラマは、ギョレメとウチヒサールの間にある展望台です。カッパドキアらしい奇岩群を見渡すことができ、周辺にはカフェもありました。天気が良いと奥にエルジエス山も見えます!

エセンテペ パノラマは、ギョレメとウチヒサールの間にある展望台です。カッパドキアらしい奇岩群を見渡すことができ、周辺にはカフェもありました。天気が良いと奥にエルジエス山も見えます!

高級系洞窟ホテルが立ち並ぶエリアです。高低差もある立地のホテルが多いので、景色重視の方にもおすすめです。ワイナリーも有名です。

・鳩の谷
・ウチヒサール城

ウチヒサール城

ウチヒサール城

ワイナリーなども有名で、開発も進んではいますが、より壮大で自然な景観を楽しめるエリアです。

・奇岩(ラクダ岩・三姉妹の岩)
カッパドキアはエルジエス山の噴火による火山灰や溶岩が何層にも堆積し、長い月日をかけて浸食してできた特殊な地形です。キノコ岩を見るとわかりやすく、柔らかい層の浸食と硬い層の浸食の進み具合の差ができ、キノコのような形になっています。

ユルギュップとアヴァノスの間にあるラクダ岩は、本当にラクダのような形をしています。そして、三姉妹の岩は展望台の中腹から写真を撮ると、きれいに三姉妹に見えます。

ラクダ岩は近くで見ることができました

ラクダ岩は近くで見ることができました

三姉妹の岩

三姉妹の岩

ギョレメとユルギュップの間にあり、カッパドキアの中心(オルタ)にあるため「オルタヒサール」という地名なんだそうです。中心にも関わらず、観光客は少なく比較的落ち着いたエリアです。

・オルタヒサールパノラマ&オルタヒサール城
オルタヒサールパノラマからはオルタヒサール城とオルタヒサールの街がきれいに見渡せます。なんとブランコもありました!

オルタヒサールのモニュメント

オルタヒサールのモニュメント

ブランコがありました♪

ブランコがありました♪

今回スタッフから人気が高かったのはアヴァノスの街でした!

「赤川」と呼ばれる川が流れており、赤川の赤土を使った陶器作りが発達した街です。お土産にもできますし工房見学も可能なので、陶器好きな方にもおすすめです。旧市街と新市街があり、街歩きとしても楽しむことができます。ギョレメにもたくさんお店はあるのですが観光客や客引きも多いです。その点、アヴァノスの町は落ち着いた雰囲気です。アヴァノスでは陶器の工房やワインショップ、トルコ絨毯(じゅうたん)のショップなどでのんびりとお土産をさがしながら、街歩きをするのがおすすめです。

新市街側へ向かうと赤川があり、川沿いが憩いの場としてきれいに整備されており、コーヒーを飲んだりトルコアイスを食べたりしながらゆっくり過ごされるのもいいかと思います。現状、宿泊施設は多くはないですが、徐々にホテルの建設も進んでいるそうです。早朝にアヴァノスを通り過ぎた際、アヴァノスのエリアからも気球の景色が遠目にですが見えていました。カイセリ空港、ネブシェヒル空港どちらからも近いので、到着日や最終日に空港送迎とセットで立ち寄ってみるのもおすすめです。

・旧市街
・陶器の工房

旧市街のゲート

旧市街のゲート

陶器のお土産屋さん

陶器のお土産屋さん

店頭にもたくさんの陶器が並びます

店頭にもたくさんの陶器が並びます

赤川を渡る吊り橋

赤川を渡る吊り橋

・奇岩群が並ぶ妖精の煙突(郊外/チャウシン村周辺)
・ゼルヴェ野外博物館(郊外/チャウシン村周辺)

・陶器工房「aldagseramik」(郊外)
アヴァノスの街から少し車で移動したところにある、大きな工房です。陶芸家の先生たちの作品など高額なものから安価に購入できる陶器まで、幅広く展示・販売されています。ヒッタイト時代にワインのデキャンタとして使われていた飾り壺の作り方をデモンストレーションしてくださいました。素晴らしい作品ばかりできらびやかでした(※通常は作品の撮影は不可とのことですが、視察のため撮影させてくれました)!

どのような作り方か教えてくれました

どのような作り方か教えてくれました

有名な先生の作品が飾られています

有名な先生の作品が飾られています

絵付けの方法も説明してくれました

絵付けの方法も説明してくれました

美しい作品が並びます

美しい作品が並びます

・サルハン キャラバンサライ(郊外)
カイセリ空港とアヴァノスの街の間にあるキャラバンサライを訪れました。キャラバンサライとは「隊商宿」のことで、商人たちが家畜や運んでいる荷物を保管してもらいながら宿泊できる場所なんだそうです。シルクロードを進みながら隊商宿に泊まり、またシルクロードを進む、そしてまた次の隊商宿に泊まっていたそうです。

キャラバンサライの中では、家畜が休むスペースや荷物を保管するスペースが決められており、城壁のような高い壁に四方を囲まれ、入口はひとつしかありません。防犯体制がしっかりしており、商人たちが入り終えたあと扉には鍵を閉め、夜が明けると各自荷物があるかを確認してから扉を開けていたそうです。サルハン キャラバンサライの中に入ってこの説明を聞かせてもらったのですが、当時の光景が浮かぶようでした。

入口の門(当時のままなんだそう!)

入口の門(当時のままなんだそう!)

広々とした中庭

広々とした中庭

個室もいくつかあったのですが、現在はキリム(伝統的な平織り)とランプがセットされており、かわいい撮影スタジオになっていました。

屋根がアーチ状になっていて宮殿のようでした

屋根がアーチ状になっていて宮殿のようでした

撮影スタジオ

撮影スタジオ

こちらもカッパドキア観光でははずすことができない、カイマクルという町にある「カイマクルの地下都市」です。地下にこんなに規模の大きい都市をつくり、何千人もの人が住んでいたとは、何とも信じがたいです。入っていくと、蟻の巣のように地下にどんどん部屋が続いて行き、なかには食糧庫だった場所、キッチンだった場所、お手洗いだった場所などがあります。地下ですが、キッチンでは火を使って料理もしていたそうです。換気できる穴があり、煙が見えない夜中に料理をしていたそうです。

入口は近代的

入口は近代的

腰をかがめて進んでいきます

腰をかがめて進んでいきます

地下都市内部の様子

地下都市内部の様子

カッパドキアでのハイライトといえば、バルーンツアーです! ガイドブックやSNSでも見たことがある方も多いのではないでしょうか。カッパドキアでのバルーンツアーは飛び立つ気球の数が多いんです。自分も気球に乗っていますが、高いところからカッパドキアの地形を楽しむだけではなく、朝日と共にたくさん飛んでいる気球の景色がなんとも幻想的でした。

色とりどりの気球

色とりどりの気球

ツアー参加の際は、前日に催行可否・集合時間が確定します。当日はホテルにお迎えが来た後、待機所まで送られ、少し待つとバスで出発地点まで連れて行ってくれます。

ホテルに迎えに来てもらった後、待合所で待機

ホテルに迎えに来てもらった後、待合所で待機

軽食や温かい飲み物もあります

軽食や温かい飲み物もあります

バルーン(気球)に乗る際にはバスケットに四角い穴がいくつか空いているので、そこに足をかけて上ります。バスケットは自分の肩あたりの高さだったので、120~130cmほどの高さでしょうか。バスケットは運転席のほか、エリア四分割されているので、指定された場所に乗ります。

最初に着陸時の体制(ロープを持って体を低くする)の練習があり、あとは運転手さんが空を飛びながら解説もしてくれます。薄暗い時間からスタートし、どんどんと周りの気球も飛び上がっていき、朝日も昇ってきます! 360度の絶景に大興奮すること間違いなしです!

気球を立ち上げている光景も幻想的

気球を立ち上げている光景も幻想的

日が昇る前ですが気球の明かりで明るい

日が昇る前ですが気球の明かりで明るい

気球がどんどんと飛び立っていきます

気球がどんどんと飛び立っていきます

気球からみるカッパドキアの奇岩群

気球からみるカッパドキアの奇岩群

田んぼのエリアに着地

田んぼのエリアに着地

最後はシャンパンで乾杯!

最後はシャンパンで乾杯!

宮本 佳織

トラベルコンサルタント 宮本 佳織

カッパドキアは見どころがありすぎて困っちゃうくらいですが、やはり何と言っても気球の景色に感動でした! たくさんの気球が飛んでいる景色と、カッパドキアの不思議な地形と共に朝日を見て、これ以上の絶景ってあるのかな…と思うくらいの感動でした。日本ではあまり有名ではないですが、カッパドキアのワインも美味しいので、好きな方はぜひワイナリーやワインショップも訪れてみてください。

カッパドキアの奇岩の景色を見ていると、時の流れを感じずにはいられません。何百年も経て今はこの形ですが、今後もどんどん浸食を続けて行って形も変わっていくものだと思うので、一度トルコに行ったことがある方でも初めての方でも、ぜひカッパドキアに訪れていただきたいです。その際にはぜひ、ティースタイルまでお気軽にお問い合わせください!


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