【ホテルレポート】サンクチュアリ ンゴロンゴロ クレーター キャンプ(タンザニア・ンゴロンゴロ/2019年3月視察④)

サンクチュアリ ンゴロンゴロ クレーター キャンプのベッドルーム

サンクチュアリ ンゴロンゴロ クレーター キャンプのベッドルーム

ティースタイルの小泉です。
まずは「サンクチュアリ ンゴロンゴロ クレーター キャンプ Sanctuary Ngorongoro Crater Camp」に向かう前夜の滞在からご紹介します。

インド洋の島ザンジバルからキリマンジャロ空港へ夜の10時過ぎに到着しました。
予定していたホテルが満室のため、空港から車で1時間程のところにある「キボ パレス ホテル Kibo Palace Hotel」に一泊しました。
荷物を運んでくれたスタッフが親しげでスマイルがとってもよくて、一気に疲れがとびました。

キボ パレス ホテルのロビー

キボ パレス ホテルのロビー

キボ パレス ホテルの公式HPはこちら

早朝5:30オープンのブッフェ朝食をすませ、暗いうちから自然保護地域ンゴロンゴロへ向けてこれから3時間のドライブです。
外はひんやり、防寒バッチリで6時過ぎに出発です。
私たちは、まだ人気のない暗い道をひたすら車に乗って・・・と思いきや、7時前から通勤者、遠くから歩いて通学する子供たちが徐々に増え始めました。こんなに早く街は活気づいてくるのです。

道路の両側の景色は、ちょっとにぎやかな感じから、カントリーロード、コーヒープランテーション、広い平原、牛を連れて歩く人マサイ族の人たち、アカシアの花が咲き乱れる木々の連続と変化に富んでいて、飽きることがありません。
まずはマニヤラ湖まで2時間のドライブ、高台から見晴らしのいい景色を撮影してみました。

高台からの絶景

高台からの絶景

牛を連れて歩く人

牛を連れて歩く人

クレーターをバックに

クレーターをバックに

マサイ村が遠くに見えます

マサイ村が遠くに見えます

さらに1時間後、ようやくンゴロンゴロ保全地域(Ngorongoro Conservation Area)へ到着しました。
ここは、300万年前に起きた火山噴火によりできたクレーターに永住する動物たちの楽園です。標高2,400mのところから平地まで徐々に下っていくと、ありとあらゆる野生動物たちのサンクチュアリが見えてきます。この標高差のため外部と遮断され、ほぼこのクレーターを出ることなく、そしてまた共生するマサイ族の人々に守られながら多くの動物たちが一生を終えるのだそうです。

あちこちに散らばる草食動物たちの群れを眺めるのは本当に癒されます。気がつくと他のサファリカーもいっぱいで、観光地化しているのに驚きます。

腹ペコの午後2時過ぎ、ようやくお昼ご飯にありつけました。私たちはカバの池の近くでアウトドアランチをしました。周りにはたくさんのカラフルな鳥たちがやってきます。

ガイドと一緒にランチ

ガイドと一緒にランチ

カバが何頭も顔を出したり引っ込めたり

カバが何頭も顔を出したり引っ込めたり

色鮮やかなライラックローラーの群れ

色鮮やかなライラックローラーの群れ

水辺に集まる白い鳥たち

水辺に集まる白い鳥たち

ガイドさんは物静かなタイプ。生態系の説明をていねいに詳しく教えてくれます。本当にいつまでも眺めていたい景色です。
ンゴロンゴロで出会った動物たちの一部をご紹介しましょう。

(左上)セグロジャッカルが草むらからひょっこり(右上)お腹に線がなく大きめ、四角いお尻のグラントガゼルのオス(左下)お腹に線があり小さめ、お尻が丸いトムソンガゼルのメス(右下)ハンティングに備えて昼寝するメスライオン、車に動じない

(左上)セグロジャッカルが草むらからひょっこり(右上)お腹に線がなく大きめ、四角いお尻のグラントガゼルのオス(左下)お腹に線があり小さめ、お尻が丸いトムソンガゼルのメス(右下)ハンティングに備えて昼寝するメスライオン、車に動じない

(左上)ワイルドビーストの親子(右上)イボイノシシは愛くるしい容姿(左下)カンムリヅル(右下)密漁で激変したクロサイ、今日は会えてラッキーですって

(左上)ワイルドビーストの親子(右上)イボイノシシは愛くるしい容姿(左下)カンムリヅル(右下)密漁で激変したクロサイ、今日は会えてラッキーですって

(左上)単独のゾウはオスです(右上)フラミンゴは海水にだけいます(左下)草むらで休むバッファロー、癒しの1枚(右下)バブーンの親子

(左上)単独のゾウはオスです(右上)フラミンゴは海水にだけいます
(左下)草むらで休むバッファロー、癒しの1枚(右下)バブーンの親子

(左上)獲物のおこぼれを探すハイエナ(右上)メスのダチョウが手前です(左下)石に頭をこすりつけるゼブラ(右下)あまりかわいくないペリカンの仲間シュモクドリ

(左上)獲物のおこぼれを探すハイエナ(右上)メスのダチョウが手前です(左下)石に頭をこすりつけるゼブラ(右下)あまりかわいくないペリカンの仲間シュモクドリ

私たちが訪れたのは3月で、2月の出産ラッシュの後のベビーをあちこちに見ることができました。
どの群れも和やかな集団で、ほんとうにのどかな癒される光景です。

異なる草食動物が一緒にいるのはアドバンテージがあるとのこと。ゼブラは遠くまで見えます。ワイルドビーストは鼻が利きます。バッファローはアグレッシブ。敵から身を守るためにそれぞれの役割を結集し、リラックスしながらも皆違う方向に目を光らせています。草の嗜好が違うのでけんかにはならないそうです。ちなみに、キリンはクレーターの外の高い木の枝を食べるのでここにはいません。
本当に動物たちは賢い、とガイドさんは動物たちに敬意を表していました。

さて3時半過ぎ、そろそろロッジへ向かいます。
今夜の宿はサンクチュアリ ンゴロンゴロ クレーター キャンプです。今回滞在するロッジの中でも一番のワイルドスタイル。興味がわきます。
ここは、うっそうと茂る緑の木々の間に建つこじんまりとしたテントで、スタッフは皆温かさを感じるローカルの人たちばかり。「カリブ!(Karibu-welcome)」と笑顔で迎えてくれました。タンザニアの挨拶「ジャンボJambo」がピッタリな雰囲気です。

テントのリビング

テントのリビング

キャンプファイヤー

キャンプファイヤー

テントの中からベランダを臨む

テントの中からベランダを臨む

ダイニングルーム

ダイニングルーム

マッチョなスタッフは、悠々と私たちの荷物をテントに運んでくれます。

テントの外からンゴロンゴロの深い森を眺めます

テントの外からンゴロンゴロの深い森を眺めます

クラシカルテントの室内。ベッドには電気毛布が入ります

クラシカルテントの室内。ベッドには電気毛布が入ります

ユニークなバケツシャワーのために、テントの外でお湯を作って混合水を用意してくれます。ゲストは中から「ちょうどいい湯加減だよ」とか、「もう少しちょうだい」とか声をかけて、外にいるスタッフと会話するのです。シャワータイムは時間をあらかじめ決めて連絡です。
朝晩の暗さの中では、必ずスタッフがライトを照らしながらテント間の道を誘導します。

洗面台のお湯も外で用意されます

洗面台のお湯も外で用意されます

スタッフが用意してくれるお湯を水と混ぜて湯加減調整のシャワー

スタッフが用意してくれるお湯を水と混ぜて湯加減調整のシャワー

テントのベランダから。辺り一帯と溶け込む光景

テントのベランダから。辺り一帯と溶け込む光景

夕食の前には焚火を囲んでプレディナー。隣り合ったゲストとサファリの話や次の旅先の話などして過ごします。
ンゴロンゴロは標高が高いので朝晩はひんやりと寒いぐらいです。

夜の冷え込みに備えて焚火の用意

夜の冷え込みに備えて焚火の用意

オーストラリアから来たご夫婦と親しくなりました

オーストラリアから来たご夫婦と親しくなりました

あたたかい夕食や朝食が体に優しく、うれしい限りです。

食前酒とともにカナッペがイケます

食前酒とともにカナッペがイケます

素朴で温かいディナーがうれしいです

素朴で温かいディナーがうれしいです

朝のモーニングコールは、テント入り口で「Good morning!」と声をかけてくれます。リアルモーニングコールは楽しいですよ~。
さて、ンゴロンゴロを後にして、いよいよセレンゲティ国立公園へ向かいます。

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