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【ホテルレポート】ホテル チェサ サリスと小さな村ベーヴァ (スイス・サンモリッツ近郊[ベーヴァ]/2023年9月視察⑫)

2023年9月にスイスを視察してまいりました、トラベルコンサルタントの角です。今回は、スイスらしい雄大な景色が広がるエンガディン地方の伝統的な館をホテルにした「ホテル チェサ サリス Hotel Chesa Salis」をご紹介します。ベーヴァ村の東端に位置しており、ベーヴァ駅を降り立ったら、かわいい家並みを眺めながら歩くこと5分ほどで到着です。

ホテル チェサ サリス 外観

ホテル チェサ サリス 外観

ホテル チェサ サリスの歴史は、1590年までさかのぼります。もともとはこの地域の貴族「サリス家」が所有していた大きな庭付きの壮麗なお屋敷でした。その後、1880年に有名な建築家、ニコラウス ハルトマン シニア(Nicolaus Hartmann senior)によって改築されました。1982年以来、個人の邸宅のような魅力を持つホテルとして営まれています。

ホテルの手前には看板が出ていました

ホテルの手前には看板が出ていました

ホテルの入口がとても美しくテンション上がります

ホテルの入口がとても美しくテンション上がります

ホテルに入ると、素敵な「ロビーラウンジ」のスペースがあります。

ロビーラウンジ

ロビーラウンジ

現役の暖炉もあります

現役の暖炉もあります

こちらもタイル装飾が素敵な暖炉

こちらもタイル装飾が素敵な暖炉

心地よいスペース

心地よいスペース

ホテルには14の客室が備わり、それぞれのお部屋は間取りが異なりますが、どのお部屋も当時の職人技による装飾が施され、愛らしくほのぼのとした雰囲気で満ちています。どのお部屋に泊まろうか? 選ぶのに迷ってしまいそうです。

ここでは、床から天井までがスイス産の石松で造られている「ヒストリックルーム」をご紹介します。

ヒストリックルーム

ヒストリックルーム

ベランダ付きのお部屋も素敵♪

ベランダ付きのお部屋も素敵♪

窓辺では本を読んだり、お手紙を書いてみたり…

窓辺では本を読んだり、お手紙を書いてみたり…

バスルームもアンティークでかわいい!

バスルームもアンティークでかわいい!

ホテルでのディナーは、宿泊ゲストのみの提供(水曜日から日曜日)ですが、15時から17時までは、宿泊ゲスト以外でもホテル内のダイニングルーム「レストラン サリス(Restaurant Salis)」やラウンジ、お庭で、ホームメイドケーキでのティータイムや、軽食を添えたアペリティフ(食前酒)をお楽しみいただけます。

レストラン サリス

レストラン サリス

小さなバーラウンジもあります

小さなバーラウンジもあります

お庭のテラス席

お庭のテラス席

チェサ サリスの現オーナーのデ ジャコミ一家は、「エンガディンでの居心地の良さと、本当のスイスをお客様に提供すること」をモットーとしているとのことですが、実際にこちらに訪れてみて、その想いがとても伝わってくるひとときでした。

とにかく広大なお庭~

とにかく広大なお庭~

テラスでの朝食は最高のリトリート!

テラスでの朝食は最高のリトリート!

大きな空の下でのお昼寝が気持ちよさそう

大きな空の下でのお昼寝が気持ちよさそう

最後に、ホテル チェサ サリスのあるベーヴァ村をご案内します。サンモリッツから列車(レーティッシュ鉄道アルブラ線)で3駅(約15分程度)のところに位置する美しい山村です。

こちらはエンガディン地方の地図です(© Engadin Tourismus AG)。オレンジの丸がサンモリッツ、黄色い丸が、ベ―ヴァです。

こちらはエンガディン地方の地図です(© Engadin Tourismus AG)。オレンジの丸がサンモリッツ、黄色い丸が、ベ―ヴァです。

ベーヴァ駅のプラットフォーム

ベーヴァ駅のプラットフォーム

のどかなベーヴァ駅前

のどかなベーヴァ駅前

駅から村の中心へは、目の前の1本道を右手にてくてく歩いて行くだけ。わずか数メートルほど歩くと、清らかなベヴァリン川が現れます。

夏(7~8月)には、川沿いの谷間の草原に野の花が咲き誇り、お花畑の中でのハイキングやサイクリング、観光馬車を楽しめます。川沿いのハイキングコースはフラットなので、誰でも気軽に楽しむことができます。

夏(7~8月)には、川沿いの谷間の草原に野の花が咲き誇り、お花畑の中でのハイキングやサイクリング、観光馬車を楽しめます。川沿いのハイキングコースはフラットなので、誰でも気軽に楽しむことができます。

人口わずか700人の小さな村には、「スグラフィト装飾(漆喰の壁画)」がかわいい建物が残っていて、エンガディン地方ならではの伝統文化が息づいています。

エンガディン地方のスグラフィト装飾は幾何学模様が中心

エンガディン地方のスグラフィト装飾は幾何学模様が中心

こちらは比較的新しめなお家のようです

こちらは比較的新しめなお家のようです

大きな扉は馬車のまま入るため

大きな扉は馬車のまま入るため

左の建物はかなりの年代物のようですね

左の建物はかなりの年代物のようですね

窓の扉のコバルトブルーが素敵なお家

窓の扉のコバルトブルーが素敵なお家

絵本の世界に迷いこんだみたいな雰囲気です

絵本の世界に迷いこんだみたいな雰囲気です

角 千春

トラベルコンサルタント 角 千春

エンガディンは、「イン川の庭」という意味の名のとおり、イン川沿いに開けた明るい谷に、年間を通してまばゆい陽射しが降り注ぎ、清らかにたたずむ湖や、白く輝くベルニナアルプスの美しい山並みが広がる“楽園の庭”のような場所です。また、スイス最古の言葉、ロマンシュ語や、固有の伝統が残る素朴な時間の流れも、エンガディンの魅力のエッセンスとなっています。

サンモリッツでは、高級ホテルやショッピング、グルメやスパを満喫することができる一方で、小さな村では心と体を解放し、静かで穏やかな時間を過ごすことができます。この対照的な過ごし方のどちらも叶えることができてしまうのが、スイスの中のスイス、エンガディン地方です。

スイス旅行にご興味のある方は、ぜひティースタイルにお問い合わせください。


トラベルコンサルタント 角 千春のご紹介
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