Lake Geneva Region REPORTレマン湖地方(ヴォー地方) 視察ブログ
【視察レポート】世界遺産ラヴォー地区のブドウ畑とチャップリンゆかりの街ヴヴェイ巡り(スイス・レマン湖地方/2023年9月視察①)
こんにちは。トラベルコンサルタントの角です。2023年9月、スイス政府観光局主催の視察で、スイスのレマン湖地方へ行ってまいりました。レマン湖地方には、ローザンヌ、モントルー、ヴヴェイなどレマン湖に面する美しい街が点在し、世界遺産の「ラヴォー地区のブドウ畑」も広がる魅力的な地方です。また、フランスに接するフランス語圏であるため、飛び交う言葉や表記はもちろんフランス語、街並みや食文化もフランスを感じます。
今回は、レマン湖の絶景とブドウ畑が世界遺産となっているラヴォー地区(Lavaux)、チャールズ・チャップリンゆかりの地ヴヴェイ(Vevey)をご案内いたします。
*スケジュール
今回ご紹介するスケジュールです。1~4の詳細は以下レポートでお届けします!
【スケジュール】所要時間:半日~終日
1. ローザンヌ(ウーシー地区)からCGN社が運営するクルーズ船に乗船し、リヴァ(Rivaz)までのクルーズ(約50分)
2. リヴァ港から徒歩で「ラヴォー ヴィノラマ」へ(約10~15分)、軽食付きのワインテイスティング(約1時間)
3. 徒歩でリヴァ駅に行き(約10~15分)、列車にてヴヴェイ駅へ(約10分)、バスに乗り換えチャップリン ワールドへ(約10分)。チャップリンワールドを見学(おすすめ見学時間 1~2時間)
4. バスにてヴヴェイ駅に戻り(約10分)、徒歩にて湖畔(約5分)やその近くの旧市街を散策
◆世界遺産「ラヴォーのブドウ畑」
1. 絶対おすすめ! レマン湖を巡るCGNクルーズ
レマン湖を巡るCGN社のクルーズでは、湖畔の街(ジュネーブ、ローザンヌ、モントルー、ヴヴェイ、シヨン城など)をつなぐ路線や、クルーズ船でお食事を楽しめるランチクルーズ、ディナークルーズ、フランス側のエビアン(Evian)を訪れることができます。また、スイストラベルパスという乗り放題のチケットがあれば乗船料は無料(フランスのエビアン路線も)。湖上から眺める絶景と爽快な風を感じられるマストアクティビティです!
(※)ランチやディナーなど、お食事は事前予約と追加料金が必要です。
今回の視察ではローザンヌのウーシー地区(湖畔のエリア)に滞在していたので、ローザンヌからクルーズ船に乗り、湖上からラヴォーの地区のブドウ畑を眺めながらリヴァ(Rivaz)まで。途中、ピュリー(Pully)、リュトリー(Lutry)、キュリー(Cully)などのワイン名産地の村に寄港しながら50分のクルーズです。
屋外の席が人気なので、船には早めに乗船し、進行方向左手の席を確保するのがポイントです。しばらくすると見えてくるラヴォー地区は、レマン湖畔西寄りの村リュトリーからシヨンまでの東西に広がるブドウ畑の一帯をさします。そして、この地方でしかうまく栽培できないというブドウ品種「シャスラ」から造られる白ワインの銘醸地です。畑は急斜面なので、作業に機械が使えません。スイスのワイン造りは、すべてが人の手による大変なものです。
レマン湖クルーズからラヴォーの地区のぶどう畑の眺めが素晴らしかったです! 少しですがクルーズから撮影しましたので、ぜひご覧ください。
2. 世界遺産ラヴォー地区のワインを知る「ラヴォー ヴィノラマ」
クルーズ船でリヴァの港に到着したら、そのまま斜面に続く道を上って行くこと15分ほど。「ラヴォー ヴィノラマ(Lavaux Vinorama)」というワイナリー兼ビジターセンターに到着です!
ラヴォー ヴィノラマでは、映像室でラヴォー地区のワイン造りについてのビデオを見た後、軽食をいただきながらシャスラ(白ワイン)をテイスティングしました。シャスラという品種は、育つ土壌や自然環境、造り手によって異なる個性を発揮するとのことで、3つの異なる地区のシャスラをテイスティング。確かに、それぞれまったく異なる印象や味わいを持つワインでした。 なかなか奥深い世界です~(^^)/
また、ラヴォー地区では、湖に面する急斜面に作られたブドウ畑や、レマン湖の絶景を眺めながらのハイキングやワイナリー巡りを楽しむことができます。ほぼ平坦で舗装されたハイキングコースには、ところどころにワイン直売スタンドがあり、ワンカップのワインを購入できます。
■一期一会のスイスワイン
スイスでは、各地方でワインが生産されていますが、厳しい自然環境と人力によるワイン造りのため、その生産量はとても少なく、スイス国外で入手することはなかなか困難です。また、産地によっては、その地域のみでほぼ消費されてしまうため、スイス国内でさえ流通しないものもあります。スイスには、その地に訪れなければ出会えない“一期一会のワイン”もあるんですよ!
◆チャップリンゆかりの地「ヴヴェイ」
3. チャップリンの終の棲家だった「チャップリン ワールド」へ
リヴァ駅から列車に乗ること10分弱で、ヴヴェイ駅に到着します。駅前のロータリー(駅を出て右手10m先)にあるバス停から「チャップリン ワールド」へは10分程度です。その名も“チャップリン”というバス停で下車します。バス停を降りたら、目の前がチャップリン ワールドです。
チャップリン ワールドでは、チャールズ・チャップリン(※)と彼の愛する家族が暮らした邸宅内や広い庭、チャップリンの作品や生前の彼のエピソードなどをさまざまな角度から知り、体感できるスタジオなどを見学できます。
(※1)チャールズ・チャップリンはイギリス出身の映画監督・俳優で、20世紀に数多くの喜劇映画を残した世界的に有名な人物です。スイスを愛し、晩年はこの邸宅で過ごしています。
私個人的には、チャップリンの作品は一度も見たことがなく、正直なところあまり興味もなかったのですが、今回チャップリンワールドを訪れることでチャップリンの人柄や生涯をかけた想いなどが強く伝わり、一瞬にしてチャップリン作品に対する興味が湧きあがりました! これから、チャップリン作品を見まくる予定です(*^^*)
今の時代でも、チャップリンからのメッセージはとても必要で大切なのだと思わされました。ヴヴェイを訪れる際には、チャップリン ワールドはおすすめスポットです!
4. 湖畔にたたずむ穏やかな街「ヴヴェイ」を散策
バスでヴヴェイ駅に戻ってきました。ヴヴェイは、ローザンヌやモントルーと並ぶ、レマン湖畔の街のひとつです。その中でも街の規模はコンパクト。ローザンヌやモントルーから日帰りで訪れることもできますが、今回の視察ではヴヴェイに宿泊しました。
町が斜面に広がるローザンヌやモントルーとは違ってフラットなので散策がしやすく、観光客が少な目なので、穏やかな雰囲気が漂う街です。
一方の湖畔周辺には、旧市街と湖に面したプロムナード(遊歩道)がのびていて、のんびり散策したり、テラス席のあるレストランやカフェでお食事をするのがおすすめです。
トラベルコンサルタント 角 千春
レマン湖地方では、比較的大きな街のモントルーやローザンヌでの滞在もいいですが、コンパクトでゆったりと過ごせるラヴォー地区やヴヴェイが個人的にはおすすめしたい街になりました。また、今回ご案内したスケージュール以外にも、おすすめスポットは盛りだくさんです! スイス旅行にご興味のある方は、ぜひティースタイルまでお気軽にお問い合わせくださいませ。
トラベルコンサルタント 角 千春のご紹介