【視察レポート】セビリアの街歩きと伝統を守り続ける工房のご紹介(スペイン/2023年1月視察③)

Hola(こんにちは)! トラベルコンサルタントの四宮です。

この度セビリア、コルドバ、グラナダを中心にアンダルシア地方の視察に行ってまいりました。
1月のオフシーズンで、アンダルシアの太陽のイメージからは想像できない寒さで、朝晩は氷点下になることもあるほどでしたが、日中は日差しが強く暖かくなり、観光客の少ない時期でしたので、ゆっくりと快適に観光を楽しむことができました。

これから皆様に、それぞれの街の見どころや街歩きのポイントなどとともに、今回の視察のテーマでもあった、普段観光では見ることのできない伝統工芸、特産物の工房巡りを交えてご紹介したいと思います。

それぞれの街の雰囲気を感じていただき、お買い物やお土産選びの参考にしてください。

まずは最初に訪問したセビリアをご紹介いたします。
今回は日本から国際線で経由地を経てマラガで入国し、そこから専用車で約2時間30分程でセビリアに到着しました。
セビリアはスペインで4番目に人口の多い都市ではありますが、観光の見どころは、一周約7.5kmの城壁(今は一部しか残っていません)に囲まれた旧市街に集約されていますので、徒歩だけで十分観光を楽しめます。

カテドラル

カテドラル

ローマ時代のアクロポリスやイスラム時代の要塞を経て、14世紀後半にペドロ1世によって建築されたムデハル様式の美しい宮殿です。
セビリアを訪れるのであれば、アルカサルのチケットは必ず事前購入をしてご準備ください。見学当日はパスポートの提示が必要ですので、携帯するのをお忘れなく!!

ライオンの門。事前購入の場合はここから入ります

ライオンの門。事前購入の場合はここから入ります

真正面からのこのアングル。ピーク時には人だかりで撮るのが難しい1枚です

真正面からのこのアングル。ピーク時には人だかりで撮るのが難しい1枚です

繊細な石膏細工や格天井が見事ですね。

幾何学模様の美しい装飾

幾何学模様の美しい装飾

ドーム型の豪華な木製天井

ドーム型の豪華な木製天井

宮殿内で飼われている孔雀

宮殿内で飼われている孔雀

建物の外も緑が広がっています

建物の外も緑が広がっています

スペイン広場

アルカサルの南には「スペイン広場」があります。スペイン広場というとローマが有名ですが、あちこちにあるんですね。
ここは正真正銘スペインのスペイン広場です(笑)。
市民の憩いの場ですが、広くて立派で、アルカサルのすぐ南側にあるので、時間があれば立ち寄ってみてください。

半円形の回廊はスターウォーズ エピソード2のロケ地でも有名

半円形の回廊はスターウォーズ エピソード2のロケ地でも有名

噴水と水路

噴水と水路

幾何学模様の壁面

幾何学模様の壁面

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ、世界三大カテドラルのひとつです。こちらも事前予約をおすすめしますが、パスポートの提示は求められません。
旧市街のあちこちから見える、敷地内に高くそびえ立つヒラルダの塔は、階段ではなく、スロープを歩いて上まで上れるようになっています。馬で駆け上がれるようにそうしたんだとか。旧市街を一望できておすすめです。

カテドラルとヒラルダの塔

カテドラルとヒラルダの塔

混んでいなければ塔の上まで歩いて7~8分

混んでいなければ塔の上まで歩いて7~8分

上まで行けばこの眺望

上まで行けばこの眺望

コロンブスの棺

コロンブスの棺

当時のスペインの4国王が担いでいます

当時のスペインの4国王が担いでいます

主祭壇

主祭壇

聖歌隊席とパイプオルガン

聖歌隊席とパイプオルガン

旧市街に突如現れたこちらの異質な建築物は、サンタ・クルス街(旧ユダヤ人街)の新しいランドマークです!

メトロポール・パラソル

メトロポール・パラソル

メトロポール・パラソルは、木造建築物として世界最大で、ドイツ人の建築家によって設計されたものです。地元の人たちの間では、通称セタス(きのこの意味)と呼ばれて親しまれています。上が遊歩道になっていて、旧市街を見下ろすことができます。

夜のライトアップもきれいですよ

夜のライトアップもきれいですよ

入場料は15ユーロです(2023年1月現在)

入場料は15ユーロです(2023年1月現在)

1~2月はオレンジの実がなる時期で、今回の視察中、どこに行ってもオレンジだらけ! でも、残念ながら苦くて食べられないんだそう。市の職員が収穫をして、マーマレードや香水に加工されるそうです。

1~2月はオレンジの実がなる時期で、今回の視察中、どこに行ってもオレンジだらけ! でも、残念ながら苦くて食べられないんだそう。市の職員が収穫をして、マーマレードや香水に加工されるそうです。

旧市街は迷路のような小道が続きますが、アンダルシアの典型的な家々が並んで、歩いているだけでもうきうきします。レストランやお土産店の中には老舗のお店も多く、今回は、伝統工芸の刺繍を扱う工房と、革製品のお店を見学させてもらいました。また、旧市街ではありませんが、市内のギター工房にもお邪魔しました。

楽しく散策

楽しく散策

白と黄色の壁はセビリアの典型的な色使い

白と黄色の壁はセビリアの典型的な色使い

奥の壁に小さく「JUDERIA(ユダヤ人街)」と書かれています

奥の壁に小さく「JUDERIA(ユダヤ人街)」と書かれています

刺繍工房では、金糸銀糸を使った豪華で立体的な飾り刺繍のすべて手作業で行っている行程を見せてもらいました。注文は主に教会関係や、闘牛士のコスチュームとのことで、セビリアには同様の工房が現在8カ所残っているそうです。

飾り刺繍の説明を聞きました

飾り刺繍の説明を聞きました

豪華な刺繍を手作業で

豪華な刺繍を手作業で

職人技ですね

職人技ですね

闘牛士のコスチューム

闘牛士のコスチューム

工房で記念撮影

工房で記念撮影

革製品の工房は、一般のお客様用の店舗内に併設されていて、かわいらしい外観が旧市街の街並みに溶け込んでいました。
上質な革靴やバッグなどが、思いの外お手頃な価格で並んでいます。お店の内装だけでも一見の価値あり、ぜひ立ち寄ってみてください!

ロペス グアルニシオネリア

ロペス グアルニシオネリア

お店の方と

お店の方と

職人さんのお仕事を見学

職人さんのお仕事を見学

たくさんの木型が

たくさんの木型が

お店で記念撮影

お店で記念撮影

ロペス グアルニシオネリア López Guarnicioneria

アンダルシアといえばフラメンコを思い出す人もいるかもしれません。それに欠かせない楽器といえばフラメンコギターですね。
店主のアントニオさんは、数々の著名なギタリストを顧客に持っていて、自らを日本語で「ショクニン(職人)! 」とおっしゃっていました(笑)

アルバレス&ベルナル

アルバレス&ベルナル

アントニオさん

アントニオさん

フラメンコギター制作中

フラメンコギター制作中

型にはめて固定

型にはめて固定

アルバレス&ベルナル ALVAREZ & BERNAL

街歩きの締めくくりは、やはり旧市街にあるレストラン「ドナ ルフィーナ Doña Rufina」で。
スペインは昼食がメインで、14時頃から2~3時間かけてフルコースをゆっくり食べておしゃべりを楽しむので、夕食を提供するレストランも、オープンは20時頃からというのが一般的です。
お昼をしっかり食べて、バルにも立ち寄ったので、20時になってもまだおなかが空いておらず、皆でおつまみを何皿か頼んでシェアし、軽めに済ませました。

ドナ ルフィーナ

ドナ ルフィーナ

旧市街の大きな通り沿いにあり、おしゃれでオープンで、気軽に入りやすいお店です。
ナスのハニーフリット(この日のソースはピリ辛アレンジでした)は、アンダルシアの定番料理のひとつです。

生ハム

生ハム

チーズ

チーズ

ナスのハニーフリット

ナスのハニーフリット

ドナ ルフィーナ Doña Rufina

こちらは別の日にランチで利用したのですが、大きな窓から川越しに見える市街の景色が抜群! 非常に手の凝んだ、見た目も美しいお料理ばかりでした。広々としていて、ちょっとしたパーティーにも使えます。

アバデス トリアナ

アバデス トリアナ

景色もごちそう

景色もごちそう

見た目もごちそう

見た目もごちそう

もちろん味も

もちろん味も

ボリューム感もちょうど良し

ボリューム感もちょうど良し

デザートまでペロリ

デザートまでペロリ

アバデス トリアナ ABADES TRIANA
四宮 靖子

トラベルコンサルタント 四宮 靖子

セビリアの街はいかがでしたでしょうか?
アンダルシアの中では大きな街ですが、みどころは旧市街に集中していますので、徒歩だけでも効率よくひと通りの観光ができます。
一日で通り過ぎるツアーもありますが、できれば1泊はして、旧市街のバル巡りや、夜のセタス(メトロポール・パラソル)の夜景も楽しんでいただきたいです。郊外にもまだまだ見どころがありますので、足をのばしてみるのもおすすめです。

スペイン旅行をご検討中の方は、ティースタイルまでお気軽にお問い合わせください。


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