【ホテルレポート】パラドール デ カルモナ(スペイン・セビリア郊外[カルモナ]/2023年1月視察②)

こんにちは。トラベルコンサルタントの四宮です。アンダルシア地方の視察でセビリアからコルドバへ向かう日の朝、セビリアの出発時刻を7:30に繰り上げて、カルモナのパラドール(※1)に立ち寄ってもらうことになりました。1月のアンダルシアの日の出は8:30頃と遅く、凍える寒さの中、まだ夜明け前の静かな街を出発しました。グラナダからカルモナまで、専用車で約45分の道のりです。

(※1)パラドールとは、歴史的建造物(古城や宮殿、修道院など)を改修したスペインの国営ホテルのことです。

今回立ち寄ったパラドール デ カルモナ(サロンスペース)

今回立ち寄ったパラドール デ カルモナ(サロンスペース)

今回訪れた「パラドール デ カルモナ Parador de Carmona」は、7世紀にムーア人の王が築いたイスラム宮殿の跡地に、14世紀になってカスティーリャ王ペドロ一世がムデハル様式のお城を建築し、その後、周りに砦を築いたりしたものの、2度の地震で壊滅的な被害を受けて荒廃。1976年になって、ヒスパニック・ムスリム様式で新しく造った建物をホテルとして開業したものです。

古城をそのまま再利用しているわけではありませんが、入り口には当時の砦の一部がそのまま残っていて、パラドールの建つ丘の上からは、見渡す限りの田園風景を眺められます。

パラドールが見えてきました!(車窓から)

パラドールが見えてきました!(車窓から)

のどかな田園風景の広がる田舎町の小高い丘の上にパラドールがあります

のどかな田園風景の広がる田舎町の小高い丘の上にパラドールがあります

パラドールの正面ゲート・マルチェナ門

パラドールの正面ゲート・マルチェナ門

城門をくぐるとパラドールの全景が!

城門をくぐるとパラドールの全景が!

エントランスの上部にカスティーリャとレオンの紋章を両脇から支える獅子

エントランスの上部にカスティーリャとレオンの紋章を両脇から支える獅子

ホテル内の床や壁の幾何学模様のタイルが、イスラムらしい雰囲気を醸し出しています。

レセプション

レセプション

レセプション横にはパティオ(中庭)

レセプション横にはパティオ(中庭)

パティオを眺めながらくつろぐこともできます

パティオを眺めながらくつろぐこともできます

イスラムのお城のようです

イスラムのお城のようです

バーカウンター

バーカウンター

レストランのアーチが印象的

レストランのアーチが印象的

パラドールのお部屋というと比較的質素なイメージだったのですが、ここは明るくかわいらしい雰囲気です。

パラドールのお部屋というと比較的質素なイメージだったのですが、ここは明るくかわいらしい雰囲気です。

「スーペリアルーム」の客室を見せていただいたので、ご紹介します。こちらのお部屋の広さは22㎡です。お部屋ごとに造りが異なるそうです。

客室番号のタイルもドアも素敵ですね

客室番号のタイルもドアも素敵ですね

お部屋によってダブルベッド1台のこともあります

お部屋によってダブルベッド1台のこともあります

広々としています

広々としています

デスクとコーヒーポット等

デスクとコーヒーポット等

ダブルシンク

ダブルシンク

バスタブ付き

バスタブ付き

ドライヤー完備

ドライヤー完備

窓の外には素晴らしい景色が広がっています。5月~6月のひまわりの季節には、土色の部分がすべて黄色の絨毯(じゅうたん)に!

バルコニーからの眺め

バルコニーからの眺め

スタンダードルームの場合にはバルコニーに奥行きがなく、窓から手すり越しに景観を楽しんでいただく形になります。また、ベッドタイプはダブルベッド1台の場合もあります(要リクエスト)。

四宮 靖子

トラベルコンサルタント 四宮 靖子

パラドール デ カルモナの建物は全体的に新しく、昔のままの姿で残っている古城ホテルとは少し趣が異なるかもしれません。しかし、かつてはそこにカスティーリャ王の城が建っていたことに思いをはせながら、延々と続く田園風景を楽しめるのであれば、居心地の良い最高の滞在になることと思います。

個人ではなかなかアクセスの難しいカルモナ、ご興味のある方はぜひティースタイルにお問い合わせください!


トラベルコンサルタント 四宮 靖子のご紹介
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