★ミシュラン1つ星レストラン「エルカノ」
★ミシュラン3つ星レストラン「マルティン ベラサテギ」

トラベルコンサルタントの姫野です。2022年11月15日〜19日までスペイン政府観光局とサン・セバスティアン観光局共催のファムツアー（観光誘致のために行う現地視察ツアー）に参加させていただき、スペインのバスク地方にあるサンセバスチャンへ行ってきました！

サンセバスチャンの代名詞といえば「美食の街」。ミシュランの3つ星を獲得したスペインのレストラン７店のうちの３店が、ここサンセバスチャンにあります。また、3つ星以外の星の数も合わせると、ミシュランの星は合計で19個（2022年時点）。スペインの食文化であるバル巡りもとても人気ですが、ミシュランレストランでの食事を目的に、世界中から観光客が訪れます。東京都もミシュランの星の数が世界最多ということで知られていますが（2022年時点）、サンセバスチャンの面積が東京の世田谷区とほぼ一緒ということを考えると、サンセバスチャンが美食の街といわれる理由が分かる気がしますね。

今回の滞在中にサンセバスチャンから行くことができるミシュランレストラン2軒でランチをいただいてきましたので、その様子をご紹介します。どちらも予約必須のレストランとなっていますので、サンセバスチャンに行かれるご予定がある方も、そうでない方の参考にもなれば幸いです！

※ミシュランの星の数については2022年11月時点の内容です。

★ミシュラン1つ星レストラン「エルカノ」

車窓からの眺めも楽しみながら、サンセバスチャンから海岸線沿いを車で走ること約30分、「ゲタリア」という小さな漁師町に到着。炭火焼きシーフードで人気のお店が多くある中、2015年にミシュラン1つ星を獲得したレストラン「エルカノ（ELKANO）」は、観光客だけでなく地元の人からも愛される予約困難店です。

その時期の旬の食材を出すということはもちろんですが、魚屋さんからではなく漁師さんから直接仕入れることでより新鮮な食材をお客様に提供できるんだそうです。

私達はおすすめのメニューをお任せでいただきました。お料理はアラカルト注文となりますので、行く度に違うメニューが楽しめるのも嬉しいですね。

名物のスープは濃厚な色とは裏腹に上品なお魚のお出汁がとっても美味！ なんと、締めにこのスープをおかわりするお客様も多いそうですよ。

また、エルカノの魅力のひとつは、この地で生まれ育ったオーナーのアイトールさんご自身がとにかくお魚を愛して止まないということ。ご本人がお店にいらっしゃることもあり、運が良ければアイトールさんが自ら焼き魚をさばきながらお皿に取り分けてくださいます。

「これは〇〇っていう部位だよ」、「こことここの触感の違いを楽しんでみて」などと、お魚を知り尽くしているこそのテキパキとした手つきでトークと一緒にテーブルが盛り上がります♪ アイトールさんの愛情も加わって（？）ジューシーでふわふわのとても美味しいヒラメでした！

日本で美味しいお魚を食べ慣れている日本人の私達でも、炭火焼きにはあまり馴染みがなく、とても新鮮な気持ちでいただくことができました。特に黒い魚のスープは注文必須のおすすめの一品ですよ！

エルカノ 公式HP

■所在地： Herrerieta Kalea, 2, 20808 Getaria, Gipuzkoa, スペイン

★ミシュラン3つ星レストラン「マルティン ベラサテギ」

サンセバスチャンの中心街から車で約20分、郊外の住宅街の中に、2002年3つ目の星を獲得したレストラン「マルティン ベラサテギ（Martin Berasategui）」があります。店内に一足入れば住宅街にいるとは思えないほど豊かな緑に囲まれた空間は、シェフを志す人はもちろん、ホールで直接私達をもてなしてくれるスタッフにとっても憧れの場所。ここで働けることを心から誇りに思っている人達ばかりなせいか、とても心地よいレストランでした。

今回私達が入店してからお店を後にするまでは約4時間半。ゆっくりと時間をかけて色とりどりのお食事と一緒に、同伴者やスタッフとの会話を楽しむことが、とても贅沢な時間だと感じましたので、来店する日は他に予定を入れずに来るのがいいかもしれません。

トリュフの香りをまとったアサリのりんご酒蒸しから始まり、イカの炭煮が入ったボールやフォアグラのミルフィーユ、店内で焼いた自家製パン（見た目もかわいい、アンチョビ・ローズマリー・青唐辛子の種・パプリカパウダーのバターと一緒に）、フレッシュサラダ、鹿のロース肉、デザートのチョコレートタワーなどなど…。

季節ごとにメニューは変わりますが、コースには歴代のおすすめメニューも組み込まれており、メニュー表を見ながら「次のこれはどんな味だろうね」「これは〇年前からあるんだね」なんて会話も楽しめました。

また、レストランでお食事をいただく際、ペアリングでお酒も一緒に楽しむ方も多いのではないでしょうか。こちらのレストランにはソムリエの方もいらっしゃるので、ワイン好きの方にもぜひ足を運んでいただきたい一店です。

そして、私個人的にもとても思い出に残っているのが、お酒が得意でなくても、ノンアルコールカクテルやティーなどでペアリングを楽しめたこと。もちろんお水と一緒でも十分に美味しい料理の数々だったのですが（笑）。グループで行った中でたとえ酒が得意でない人がいても、置いてけぼりにならないようなサービスにとても嬉しい気持ちになりました。

「47年間、私はこの世界で一番好きなこと、つまり料理をすることに全身全霊を捧げてきました。」
レストランのホームページに載っているマルティンさんの言葉です。ここのお料理に世界中の人が魅了される理由は、マルティンさんをはじめここにいるスタッフの方々にもあるのかもしれませんね！

マルティン ベラサテギ 公式HP

■所在地：Loidi Kalea, 4, 20160 Lasarte-Oria, Gipuzkoa, スペイン

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