Silesia REPORTシロンスク地方 視察ブログ
【視察レポート】南ポーランド観光スポット・プシチナ城博物館&世界遺産タルノフスキェ・グリの銀鉱跡(シロンスク地方/2018年12月視察④)
こんにちは、ティースタイルの四宮です。
ポーランド南部には、まだまだガイドブックには載っていない魅力のある街がたくさんあります。
今日はシロンスク地方にある2つの観光地、美しい古城の「プシチナ城博物館」と、2017年に世界遺産に登録された「タルノフスキェ・グリの銀鉱跡」をご紹介します。
プシチナ城博物館
プシチナ城は、この一帯を領有していた大貴族が住んでいた館で、第二次世界大戦中もほぼ無傷だったため、内装やインテリアの保存状態が極めて良いというポーランドの希少なお城(現在は博物館)です。周りには広大な庭園が広がっていて、春から秋にかけては緑豊かな美しい景観を楽しめるようですが、この日の朝は氷点下で、凍える寒さの中を10分ほど歩いてお城に向かいました。
ここプシチナでは絶滅危惧種で国の天然記念物に指定されているヨーロッパバイソンが飼育されていて、運がよければ目にすることができるそうです。
実は、私達が訪れた時はちょうど冬のメンテナンス中で博物館は閉館中、一般には非公開でした。
ですがそのおかげで逆に、今回は普段は入れないお部屋までゆっくりと見学をさせてもらうことができました。春にはまた見学ができるようになります♪
貴重な写真の数々をどうぞご覧ください(^^)
プシチナ城は豊かな自然に囲まれた土地で、狩猟を楽しむために多くの客人がこのお城を訪れ滞在したそうです。
城内のあちこちに戦利品がずらりと飾られているのが圧巻です。
ぎょっ! 奥からじっとこちらを見ているのが、現在保護に力を入れているヨーロッパバイソンの剥製がありました。
城内の豪華絢爛な内装や調度品の数々に、当時の華やかな貴族の生活が垣間見られ、何度もため息が漏れます。
宮殿内はお部屋の数も多いのですが、狩猟の館という雰囲気からがらりと一転、ピンクで統一された婦人向けのロマンティックなお部屋が出てきたり、東洋の調度品を集めたオリエンタルなお部屋があったり、変化に富んでいて飽きることがありません。
鏡の間と呼ばれるサロンは、ダンスホールやクラシックコンサートが催されていた場所です。
タルノフスキェ・グリの銀鉱跡
タルノフスキェ・グリの銀山は、12世紀から採掘が始まったヨーロッパ最古の銀鉱として知られ、1912年に採掘は終了しましたが、その先駆的な地下管理システムが産業遺産として、近郊の銀山などと一緒に世界遺産に登録されました。
最も深いところで約300m、長さ150km以上にも及ぶ坑道の一部分が観光ルートとして公開されていて、ガイドさんが案内をしてくれます(4名以上で催行、通常英語ガイド、所要時間1.5時間)。
ヘルメットを着用して1.7kmほどをガイドさんについて歩きますが、背をかがめないと通れない区間もあります。途中300mほどはボートでの移動です。坑内は年中気温は約10度に保たれています。夏でも羽織物がないと肌寒いですね。
当時の最先端の道具や技術がわかりやすく展示され、鉱夫が作業をしている様子も再現されていて、それらをガイドさんが生き生きと説明してくれます。
プシチナ城もタルノフスキェ・グリの銀鉱跡も、まだ日本ではあまり知られていない観光地ではありますが、南ポーランドを観光の際には、ぜひクラクフから足を延ばして立ち寄ってもらいたい場所です。
ポーランドを観光の際には、ぜひティースタイルまでお問い合わせくださいませ!
そのほか、ポーランドでの視察ブログ公開中です。おすすめの観光地を巡っていますので、ポーランド旅行をご検討中の方は、ぜひ参考にご覧くださいませ。