【視察レポート】列車でオランダとベルギー周遊! ユーレイルモバイルパスの利用方法を解説(オランダ&ベルギー/2024年6月視察②)

こんにちは、トラベルコンサルタントの四宮です。今回、オランダとベルギーを周遊するにあたって、ユーレイルパスを利用しての列車移動を体験してきました。今は改札も無人で自動化されていることが多いので、モバイルパスの利用で現地では時間のロスもなくたいへん便利でしたが、日本出発前の事前準備も必要となります。専用アプリのダウンロードから利用方法までを、順にご紹介いたします。

オランダとベルギーの移動は列車を利用しました!

オランダとベルギーの移動は列車を利用しました!

現在、「ユーレイルグローバルパス」や「ユーレイルフランスパス」などの「ユーレイルパス」は、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末で利用する専用アプリ「Eurail / Interrail Rail Planner」を用いたモバイルパスを選ぶことができます。日本出発前に、携帯端末でアプリをインストールし、事前に乗車予定の鉄道の登録を済ませておくことで、現地での改札の出入りがスムーズで快適な旅になります。

まず、旅行会社などでユーレイルパスを購入した場合、アプリの案内と「パスの番号」、「登録した名前」が利用者に届きますので、アプリをダウンロードし「パス番号」と「名前」でユーレイルパスの登録をします。設定画面にご自身の「名前」と「パスの種類」が表示されているので、間違いないか確認し、「ご自身のパスポート番号」の入力と「利用開始日」をカレンダー上から選んで、パスを有効化します。

登録を完了した状態の「My Pass」の画面です。今回、わたしは1ヶ月間有効な7日間の「ユーレイルグローバルパス」を利用しました。下に利用可能な7日分のボックスがありますね。利用開始日は設定した利用日以前であれば、後から変更も可能です。

登録を完了した状態の「My Pass」の画面です。

今回、わたしは1ヶ月間有効な7日間の「ユーレイルグローバルパス」を利用しました。下に利用可能な7日分のボックスがありますね。利用開始日は設定した利用日以前であれば、後から変更も可能です。

紙チケットタイプのパスの場合、例えばフレキシータイプですと、パス本体に利用日を記入し、パスカバーのトラベルカレンダーに利用する列車情報を記入して車内検札時に車掌に提示します。対してモバイルパスの場合は、アプリ内のパスに利用する列車を登録し、車内検札用のQRコードを作成して車掌に提示します。

実際に乗車予定の列車を登録してみます。

(1)まず、画面下の「Plannner」をタップします。

【Planner】列車のスケジュール検索ページ
【My Trip】Passに登録する列車スケジュールの確認ページ
【My Pass】PassのTOPページ。車内検札用のQRコードもこのページからアクセスする
【More】ユーレイルパスのボーナス特典などユーレイルパスに関する情報ページ

(2)乗車駅と降車駅(英語入力すると候補駅一覧が出ます)、利用日時を選び、「Plan my journey」をタップ

(2)乗車駅と降車駅(英語入力すると候補駅一覧が出ます)、利用日時を選び、「Plan my journey」をタップ

(3)前後の便が一覧で表示されますので、希望便を選びます

(3)前後の便が一覧で表示されますので、希望便を選びます

(4)乗換がある時はそれも表示されます。「Save journey」で確定

(4)乗換がある時はそれも表示されます。「Save journey」で確定

(5)「My Trip」に予約便が表示されました

(5)「My Trip」に予約便が表示されました

別途、指定席料が必要な場合は金額が表示されますし、パスの種類によって「この列車は利用できません」との表示が出ます。

「My Trip」から登録したパスを選ぶと、事前に登録した列車一覧が表示されています。改札口では、以下の手順で最後に出たQRコードをスキャンすることで、改札を通ることができます。

(1)乗車する列車右側のボタンをスライドして「Active」にし、そのまま画面下の「My Pass」をタップ

(1)乗車する列車右側のボタンをスライドして「Active」にし、そのまま画面下の「My Pass」をタップ

(2)「Active」にした区間が表示されるので「Show ticket」をタップ

(2)「Active」にした区間が表示されるので「Show ticket」をタップ

(3)QRコードが表示されますのので改札で提示してください

(3)QRコードが表示されますのので改札で提示してください

オランダでは2階建てのダブルデッカーがごく一般的で、スーツケースを持って車内を上がったり下りたりすることも多く、長旅でスーツケースが大きい場合はとにかく重くて大変です。

オランダ国鉄

オランダ国鉄

2階建て部分

2階建て部分

構内電光掲示板で、時間と乗り場をチェック

構内電光掲示板で、時間と乗り場をチェック

今回はずっと1等車利用で、常に荷物置き場にはある程度のスペースが確保されていたものの、「車内にスリがいます(断定!)」という車内放送が流れることもあるほどで、目の届く範囲に荷物を置いておく必要性は感じました。

ユーロスターでは乗車時に乗車券チェック

ユーロスターでは乗車時に乗車券チェック

1等車の荷物置き場

1等車の荷物置き場

特に1等車や有料席の場合は、乗車後にも車掌さんがまわってきてパスの提示を求められることがありますので、いつでもQRコードを提示できるようにしておいた方が良いです。うっかりアクティベート(チケットの有効化)を忘れていると、無賃乗車とみなされて高額な罰金を支払うことにもなりかねませんので、お気をつけください。

1等車では車内検札も

1等車では車内検札も

ユーロスター(旧タリス)2等車内

ユーロスター(旧タリス)2等車内

また、列車の発着時間は大きく崩れることはなかったものの、日本のように正確ではなく10~15分の遅れはあちこちで見られました。今回も、最短5分の乗換のところで遅延のために乗り継げず、次の電車が来るまで1時間待ちを体験しました。乗継がある場合には、事前に、次の電車が何時に来るのかもチェックした上で、余裕をもった計画を立ててください。

四宮 靖子

トラベルコンサルタント 四宮 靖子

列車の旅には、ある程度の体力と、前後に余裕をもった旅行計画が必要となりますが、車窓の移り行く景色やそこに住む人々の生活を感じられる距離感など、飛行機移動とはまた違った、旅本来の醍醐味を味わえる魅力があります。

オランダやベルギー旅行をご検討中の方は、ぜひティースタイルまでお問い合わせください。その際に飛行機、列車、他にもフェリーなど、移動手段や時間配分に迷われたら、担当コンサルタントにご相談くださいね。


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