ホテルスタッフインタビューVol.17/ラ・マムーニア(モロッコ)のピエール・ジョエムさん

ティースタイルがおすすめするホテルのスタッフにお話を伺う連載の第17回目です。
今回はモロッコ・マラケシュにある「ラ・マムーニア」で総支配人を務めていらっしゃるピエール・ジョエムさんに登場いただきました。

ラ・マムーニアは、1923年創業で、マラケシュを代表する格式高いホテルです。モロッコを旅したいと思った方なら一度はその名を聞いたことがあるのではないでしょうか。英国元首相のチャーチルやエリザベス2世など著名人にも愛されてきたことからもその真価が伺えます。モロッコらしさを感じるロマンティックで、ラグジュアリーな施設だけでなく、街の中心となるジャマ・エル・フナ広場へ歩いていけるロケーションも魅力です。マラケシュ観光の拠点におすすめのホテルとなっています。

ラ・マムーニア

ラ・マムーニア

ラ・マムーニア ピエール・ジョエムさん

ハイアット、ペニンシュラ、オベロイ、フォーシーズンズ、ラッフルズでのホテリエとしての経験を経て、2013年よりラ・マムーニアの総支配人を務めています。毎年、ホテル専門ウェブマガジン『HOTELS』が、独立系ホテルの総支配人やホテル会社の経営者より優れた支配人・経営者を選ぶ投票を行っていますが、2021年度に「世界の独立系ホテルのベスト・ジェネラルマネージャー」に選出される栄誉にあずかりました。

ハイアット、ペニンシュラ、オベロイ、フォーシーズンズ、ラッフルズでのホテリエとしての経験を経て、2013年よりラ・マムーニアの総支配人を務めています。
毎年、ホテル専門ウェブマガジン『HOTELS』が、独立系ホテルの総支配人やホテル会社の経営者より優れた支配人・経営者を選ぶ投票を行っていますが、2021年度に「世界の独立系ホテルのベスト・ジェネラルマネージャー」に選出される栄誉にあずかりました。

Qラ・マムーニアは、どんなホテルですか?

Aラ・マムーニアは、その驚くべき静寂と壮大さをエレガンスに表現しています。
マラケシュのジャマ・エル・フナ広場のそばに位置し、洗練された豪華さと宮殿ホテルのような快適さを提供します。庭園、アトラス山脈、クトゥビア・モスクの素晴らしい眺めをお楽しみいただけます。それぞれの客室にはモロッコの生活様式を取り入れ、宮殿のようなエレガントさが自慢です。

ホテル内はまるでメディナの狭い路地を魔法のように再現した回廊が続きます。
お客様のプライバシーを守る特徴的な木製のドアの向こうには、135室の客室と71室のスイートルームがあり、モロッコの職人技の真髄が、非の打ち所のない現代的な装飾とともに、その華麗さを表現しています。また、3つのリアドは、ご家族やご友人とのプライベートなご滞在に最適です。

デラックスパークルーム(客室一例)

デラックスパークルーム(客室一例)

モロッコのサロンのスタイルを取り入れた「サロン・ド・テ by ピエール・エルメ」

モロッコのサロンのスタイルを取り入れた「サロン・ド・テ by ピエール・エルメ」

ホテルのエントランス

ホテルのエントランス

Qマラケシュでの季節によるおすすめの過ごし方を教えてください。

A多くの旅行ガイドや旅行者自身が語るように、マラケシュの旅はあなたを別世界に誘います。素晴らしい建築物や広大な砂漠、まばゆいばかりにカラフルなバザールや街の広場が旅人を魅了します。

しかしマラケシュの魅力を存分に味わうには、ベストシーズンがいつなのかを知っておく必要があります。とは言え結局のところ、マラケシュで何を見たいか、何をしたいかによって、ベストシーズンは変わってくるのです。
マラケシュの気候は多様で、その立地から多くの人の想像とはかけ離れています。気温は猛烈に高くなることもあれば、非常に低くなることもあります。また夏は非常に乾燥しますが、冬はかなり冷え込むので、タイミングが重要です。マラケシュの気候は、春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)がベストシーズンといえるでしょう。日中は暖かく、夜は涼しい、バランスのとれた気候です。さらにこれらの時期は日差しが明るく、安定しています。

ラ・マムーニアから徒歩圏内にあるジャマ・エル・フナ広場

ラ・マムーニアから徒歩圏内にあるジャマ・エル・フナ広場

ラ・マムーニアから眺めるアトラス山脈の風景

ラ・マムーニアから眺めるアトラス山脈の風景

ラ・マムーニアは、お客様一人ひとりが滞在中に新しい体験を楽しんでいただけるよう、さまざまなサービスを提供しています。
ビリヤード台、ピンボールマシン、テーブルサッカーを備えたカジュアルな雰囲気のゲームルームや、究極の静寂をお届けするプライベートシネマもございます。ワインバーでは、贅沢で洗練された雰囲気の中で、特別なワインを試飲しながらグルメな夕食をお楽しみいただけます。
ラ・マムーニア内のショップでは、工芸品、ファッション、オブジェ、有名なペストリーブランド「ブティック・ピエール・エルメ」など、多方面から厳選され、時には驚きに満ちたセレクションを展示しており、さらなる革新と喜びをお届けしています。

ワインバー「L'Oenothèque」

ワインバー「L'Oenothèque」

シネマ

シネマ

ブティック・ピエール・エルメ

ブティック・ピエール・エルメ

Qラ・マムーニアでのおすすめの観光スポットやアクティビティはありますか?

Aラマムーニアでは常に次のような比類のない体験を提供しています。

◆イナラ・キャンプ(Inara Camp)
アガファイ砂漠は、マラケシュから30kmのところにある岩だらけの砂漠です。息を呑むような風景の中で砂漠体験をお楽しみいただけます。キャンプにはレストラン「The Soukoune」があるほか、5つのプライベートテントも備わり、プライバシーが守られた特別な体験をすることができます。イナラ・キャンプは、星空の下、砂漠での忘れられない夜を過ごすために最適な宿泊施設です。

◆インサイダーズ(Insiders)
ヴィンテージスタイルのサイドカーに乗って、マラケシュとその周辺を散策していただくことが可能です。

◆スパ(Spa)
ラ・マムーニアで体験できるのが、スパです。本物志向とエレガンスが最も美しく表現されたこの場所で、自分自身を解放し、時間を忘れてください。時代を超えたノウハウが詰まった独自のトリートメントをお楽しみいただけます。

スパの心臓部であるハマムは、モロッコの伝統的なトリートメントに欠かせない存在です。ハマムではモロッコの先祖代々の伝統に基づいた貴重な儀式が繰り広げられます。ハマムに優しく身を委ねてみてください。活力に満ちた噴水の水音に癒され、熱い蒸気の中でのひと時が疲れを取り除いてくれることでしょう。

イナラ・キャンプ

イナラ・キャンプ

インサイダーズ

インサイダーズ

スパ(プール)

スパ(プール)

Qラ・マムーニアでのおすすめレストランやメニューを教えてください。

Aラ・マムーニアの料理は滞在中のあらゆる欲求を満たしてくれます。3つのレストランからそれぞれおすすめのお料理をご紹介します。

まずおすすめしたいのは「アジアティーク by ジャン-ジョルジュ(L'Asiatique by Jean-Georges)」です。官能的とも言えるこぢんまりとした空間で、伝統あるモロッコスタイルの装飾の内装は、シェフの料理のエスプリと完璧に調和しています。中国、日本、タイの影響を受けた料理は、東南アジアへのリアルな旅へと誘ってくれるようです。
写真のお料理は、「マトウダイのソテー、マレーシア風チリソース、セロリとタイバジルオイル」。モロッコ大西洋岸で獲れたマトウダイを使ったソテーです。カラメリゼしたスプリングオニオン、ガーリックとジンジャーで作ったスパイシーなチリソース、ラ・マムーニアの庭で栽培した新鮮なセロリとタイバジルを使ったオイルを添えて冷やしてあります。

次におすすめしたいのは、「イタリアン by ジャン-ジョルジュ(L'Italien par Jean-Georges)」です。シェフであるジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリヒテンが、和やかでエレガントな雰囲気が漂うなか、ダイニングエリア全体にさまざまな調理ゾーンを設け、高級トラットリアとして生まれ変わらせたレストランです。光に包まれた店内の中央では、伝統的なイタリア料理が作られています。シェフのジャン・ジョルジュによるスペシャル・シグネチャー「黒トリュフ、3種のチーズ、農場の卵」は、ラ・マムーニアの庭で育った黒トリュフを使った、最高にクリスピーでシンプルなイタリアンピザです。

もちろんモロッコ料理を満喫できるレストランもあります。「ル・マロカン(Le Marocain)」は、この国のホスピタリティの象徴であり、ゲストは魅惑的で温かい環境の中で友人として迎えられます。シェフのラシッド・アグレイは、モロッコの家庭料理を昇華させ、モロッコの繊細なニュアンスや特徴的な色を、典型的でありながら洗練された料理として表現しています。モロッコの大西洋岸で獲れたロブスターに、サフランを加えたミックスハーブと自家菜園の新鮮な野菜を添えた「アガディール産ロブスターのタジン、サフランと小さな野菜添え」をぜひお試しください。

Q最後に、ティースタイルのお客様にコメントをお願いします。

Aマラケシュは、世界中の観光客から最も人気のある旅行先のひとつで、古さと新しさが無理なく融合している街です。この街の名前は、国名のルーツにもなっており、時代を超えてこの街の重要性を物語っています。
マラケシュを訪れれば、他では味わえない体験ができるはずです。メディナの高い赤い壁の中で、ただその雰囲気に浸ることだけでも十分な観光になり得ます。ここでは、歴史、文化、伝統、風景、美食、気候、そして贅沢な暮らしが溶け合っているのです。
歴史とモロッコのアール・ド・ヴィーヴル(生活美学)にあふれたこの街で、ラ・マムーニアはそれらの体験を楽しんでいただけるよう、日本人の皆様をお迎えします。


ピエール・ジョエムさん、たくさんの情報をありがとうございました。

みなさま、ラ・マムーニアはいかがでしたでしょうか。コロナ収束後のモロッコ旅行の際は、ぜひご宿泊やお食事に訪れてみてください。

モロッコ旅行についてはティースタイルにお気軽にお問い合わせください。

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2022.01.28 updated