砂漠の中に忽然と姿を表す魅惑の世界遺産

1987年に世界遺産に登録され、古代遺跡の街並みが今でも残り、伝統的な建築様式を守り続ける集落「アイト・ベン・ハッドゥ Ait Ben Haddou」。今尚このエリアには人が住んでおり、小さな集落で身を寄せ合うようにして助け合いながら生活している様子が見られます。西日がさすと集落全体が赤く染め上げられて、さらにその魅力的な風景が広がります。

アイト・ベン・ハッドゥの集落はワルザザードの街の近郊に位置し、車で30分ほどの場所にあります。かつてはサハラとマラケシュの貿易の要所として栄え、多くの人々が暮らす大きな街だったそう。アイト・ベン・ハッドゥのような集落は、ここワルザザード郊外にいくつか存在しますが、状態が一番キレイに残っているのがアイト・ベン・ハッドゥです。

このアイト・ベン・ハッドゥですが、どこかで見覚えあるなぁ…という方も多いのではないでしょうか？ こちらは映画の撮影によく利用される場所です。例えば『スターウォーズ』、『インディー・ジョーンズ』、『クレオパトラ』、『グラディエーター』、『ゲーム・オブ・スローンズ』、『007 リビング・デイライツ』、『バベル』など、古代遺跡のシーンで思い浮かぶ映画が数多く撮影されている場所としても有名です。そのため、世界各国から多くの観光客が訪れます。

また、乾燥した砂漠地帯なので、星空が特にキレイに見えることもポイントのひとつ。モロッコに行ったら、砂漠地域に1泊してみるとまた違ったモロッコの側面をみることができますので、おすすめです。フォトジェニックで古代遺跡の雰囲気を存分に楽しむことのできるアイト・ベン・ハッドゥの集落でモロッコの新しい一面を発見してみませんか？

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