【ホテルレポート】リヤド メゾン ブルー(モロッコ・フェズ/2024年10~11月視察⑤)

こんにちは。 トラベルコンサルタントの阿部です。2024年10月~11月、トラベルコンサルタントの大石、角、宮本と共に、モロッコを周遊しながら視察してまいりました。今回は、その際に視察しましたフェズのリヤド「リヤド メゾン ブルー Riad Maison Bleue」をご紹介いたします。

リヤドとは、邸宅や庭を意味し、古くなった邸宅をゲストハウスとしてリノベーションした、モロッコならではの雰囲気を感じられる、おすすめの宿泊施設です。

中庭に面した客室からの眺め

中庭に面した客室からの眺め

リヤドは、もともとは邸宅として使われていた建物ですので、入口は扉ひとつ。注意して見ていないと、入口を見落としてしまうことがほとんどです。そして、入口からは、中がすぐに見えないような造りになっています。鍵がかかっているところも多いので、入口の呼び鈴を鳴らして、扉を開けてもらいます。こういったひとつひとつが、普通のお家にお呼ばれされた、そんな感覚になります。

こちらのリヤドは、数多く視察をしたリヤドの中でも、特にレセプションや最初の中庭までが長く、モロッコを感じる装飾や調度品を見ながら、どんなお部屋かなぁ~と気分が高揚したのでした。

モザイクタイルに装飾された階段をおります

モザイクタイルに装飾された階段をおります

ロビー。中庭はさらにこの先となります

ロビー。中庭はさらにこの先となります

ここへ来るまでの廊下もそうでしたが、メインとなる中庭は、彫刻やモザイクタイルの装飾が見事な、伝統的モロッカンデザインとなっています。天井からのシャンデリアや彫刻、ファブリック類の色合いなど、ほかのリヤドと比べても、かなり重厚な雰囲気を持った中庭でした。

モロッカンスタイルで装飾されたメインの中庭

モロッカンスタイルで装飾されたメインの中庭

天井まで素晴らしい装飾が施されています

天井まで素晴らしい装飾が施されています

葉巻が吸えるのかな?

葉巻が吸えるのかな?

1階の中庭に面したブレックファーストルーム

1階の中庭に面したブレックファーストルーム

ルーフトップの整備は、まだ力が入れられてないようで、少し残念でした。ルーフトップからの眺めは、特筆すべきものではなかったですね。

ルーフトップの整備は、まだ力が入れられてないようで、少し残念でした。ルーフトップからの眺めは、特筆すべきものではなかったですね。

今回の視察では、4つの客室内を見学させていただきました。こちらのリヤドは、3つの異なる建物をつなげ、全18室の客室がありますが、それぞれに異なった造り、装飾となっていました。

1つめの客室です。天蓋のついたベッドがロマンティックですね。天蓋や置かれている家具は、アンティークですが、壁や天井は、装飾のないシンプルな造りでした。

1つめの客室です。天蓋のついたベッドがロマンティックですね。天蓋や置かれている家具は、アンティークですが、壁や天井は、装飾のないシンプルな造りでした。

大変大きなソファも広がっています

大変大きなソファも広がっています

アンティークなキャビンと時計

アンティークなキャビンと時計

ミニバーのあるリヤドはたいへん少ないので貴重でした

ミニバーのあるリヤドはたいへん少ないので貴重でした

洗面台はエレガントな造りでした

洗面台はエレガントな造りでした

アメニティの中にハーブもありました

アメニティの中にハーブもありました

バスタブ付きはありがたいですね

バスタブ付きはありがたいですね

続いて見せていただいたのは、こちらの客室です。

こちらのベッドは天蓋はなくコーナーポストのみ、ソファは青系の色合いでした。置かれている家具や絵画などに違いはありますが、おおよその造りは、先述の客室とほぼ同じでした。

こちらのベッドは天蓋はなくコーナーポストのみ、ソファは青系の色合いでした。置かれている家具や絵画などに違いはありますが、おおよその造りは、先述の客室とほぼ同じでした。

ソファはブルー系の配色

ソファはブルー系の配色

バスルームは少し現代風な造り

バスルームは少し現代風な造り

こちらの客室もバスタブ完備でした

こちらの客室もバスタブ完備でした

次は、こちらの客室です。

こちらのベッドにも天蓋が付いていました。以前の2つとの大きな違いは、バスルームが階段下に設置されていること。リビングやベッドルームとは離れているので、プライバシーが守られるという点では、好む方もいらっしゃると思います。

こちらのベッドにも天蓋が付いていました。以前の2つとの大きな違いは、バスルームが階段下に設置されていること。リビングやベッドルームとは離れているので、プライバシーが守られるという点では、好む方もいらっしゃると思います。

グリーンを基調としたソファ

グリーンを基調としたソファ

トイレやバスルームは階下に設置

トイレやバスルームは階下に設置

モロッコ菓子とフルーツは全部屋に用意されています

モロッコ菓子とフルーツは全部屋に用意されています

最後、4つめの客室です。

こちらも大きなソファのある客室で、ベッドに天蓋もあります。独特の模様が施されたクローゼットが部屋のアクセントになっていました。

こちらも大きなソファのある客室で、ベッドに天蓋もあります。独特の模様が施されたクローゼットが部屋のアクセントになっていました。

一般的なリヤドの客室は、おおよそ中庭に面していて、窓もそちらに面しています。外の直接の光が入ってこないため少し暗め、また、カーテンや扉を開けたままですと、外から客室内が見えてしまいます。

リヤドは、宿泊客を家族のようにもてなし、自宅にいるようにくつろいでほしいと造られているところがほとんどです。どちらかと言いますと、プライバシーよりも人との触れ合いも楽しむ宿泊施設であると感じました。

客室からの眺め(一例)

客室からの眺め(一例)

旧市街の外にあるリヤド メゾン ブルーには、姉妹ホテル「ラ メゾン ブルー La Maison Bleue」もあります。かつては、著名な裁判官で神学の教授が所有しており、モロッコの哲学者、アジズ ラバビもこの家で生まれ育ったということです。

旧市街の観光には不便なのかな?と思いがちですが、このリヤドはそんなことはありません。旧市街を囲む城壁からは徒歩3分ほどの位置にあり、フェズの街の中では、治安的にも安全なところだと、現地在住ガイドも太鼓判でした。さらに、リアドの目の前まで車で行くことができますので、足腰に不安がある方はもとより、連日の移動や、観光を詰め詰めで旅行をなさる方には、抜群の立地といえるかと思います。

阿部 正寿

トラベルコンサルタント 阿部 正寿

リヤド メゾン ブルーはいかがでしたでしょうか? 3つの建物の中に、全部でわずか18室のリヤドということで、プライベート感も満載の宿泊施設だと思いました。本当に静かに過ごされたい方にはもってこいかと思います。

ハマムやレストラン、プールといったパブリックな施設はほぼありませんので、施設を重視されたい方には、姉妹ホテルのラ メゾン ブルーをご利用いただくのがよろしいかと思います。

モロッコへのご旅行お考えの方は、お気軽にティースタイルまでお問い合わせくださいませ。


トラベルコンサルタント 阿部 正寿のご紹介

※公式HPでは、姉妹ホテル(ラ メゾン ブルー)の写真が混ざって紹介されています。プール、バー、ハマムなどは、リヤド メゾン ブルーの施設の写真ではないのでご注意ください(2024年11月時点)。

リヤド メゾン ブルー 公式HP モロッコのページへ