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【視察レポート】秋冬のアマルフィとポジターノでの過ごし方(イタリア・アマルフィ海岸/2024年12月視察①)

ボンジョルノ! トラベルコンサルタントの森本です。トラベルコンサルタントの田中、四宮と共に、イタリアへ行ってまいりました! イタリアの世界遺産アマルフィ海岸は、日本のお客様にたいへん人気のある所で、海岸線沿いの断崖絶壁に美しい色の建物がひしめきあっています。年間通して人気ですが、冬場は多くのホテルが閉館いたします。「そんな冬場のアマルフィ海岸の実際の様子はどうなのか?」といった疑問を解決するため、訪れて視察してまいりました。

11月末から12月にかけて訪れましたが、クリスマスのアドヴェント期間(イエス キリストの降誕を待ち望む期間)の飾りとにぎわいがありました。観光客も減りますので、落ち着いた雰囲気を感じていただけます。そんな秋冬のアマルフィとポジターノでの過ごし方をご紹介したいと思います。

海から見たアマルフィ海岸

海から見たアマルフィ海岸

街を歩く人々は、軽い上着や軽いダウンジャケットを着ていました。私たちが訪れた日は、日中の気温は15度前後。とても過ごしやすい日でした。11月30日にもなると、アマルフィではビーチはクローズ、ホテルもクローズするところが多くあります。

イタリアは北緯約40度。6月の日暮れは20時30分頃ですが、12月ですと16時30分頃には暗くなってしまいます。季節の日没時間やカトリックの行事がある日など、観光地のオープン&クローズ時間が変わるのでご確認ください。

ナポリ空港は、小さめで使いやすい空港でした。近くに新しいナポリ空港のターミナルを建設中でした。車窓からベスビオ山を見ながら、前半は高速道路を通り、途中から山道へ入り、小さなかわいい街を通り抜け、海岸線へ出てきます。私は車酔いをするほうなので、少々酔いました。しばらくして顔を上げると、キラキラと光る海が見えて海岸線に出てきており、そこはもう、世界遺産アマルフィ海岸でした。

ご希望や、飛行機の到着時間によりますが、道中で「ポンペイ遺跡」の観光を加えたり、アマルフィ海岸沿いの街「ポジターノ」か、「ラヴェッロ」の観光を加えてアマルフィの街に向かうことも、専用車なら可能です。

※専用車をご希望の場合は、航空券、ホテルなどのご手配と併せて、担当のトラベルコンサルタントがご相談を承ります。

ナポリ空港に到着。こぢんまりしたナポリ空。

ナポリ空港に到着。こぢんまりしたナポリ空。

利用した専用車はシートが快適でした。3名で荷物大3個、小1個をのせました

利用した専用車はシートが快適でした。3名で荷物大3個、小1個をのせました

ナポリ空港から約1時間半で、「アナンタラ コンヴェント ディ アマルフィ グランド ホテル Anantara Convento Di Amalfi Grand Hotel」に到着しました。アマルフィ海岸のラグジュアリーホテルは、街から離れたところに建っているところが多いですが、アナンタラ コンヴェント ディ アマルフィ グランド ホテルは、徒歩で旧市街へ行けるので利便性も抜群! 高台からの景色は圧巻です。

※こちらのホテルの詳細は、ホテルレポートとして別途公開予定ですので、お楽しみに!

ホテルからの景色

ホテルからの景色

趣のある回廊

趣のある回廊

ホテル内もクリスマスモードで素敵でした

ホテル内もクリスマスモードで素敵でした

レストランも、冬時期はクローズしてしまうところもありますが、宿泊したホテルにおすすめを聞いて、レストラン「ロ スメラルディーノ (Lo Smeraldino)」を予約してもらい、アマルフィならではの地元料理を楽しみました。ロ スメラルディーノは、ホテル前の崖の階段を降りてすぐです。

イタリアのパスタは、地域により特産があり、種類もたくさんあります。アマルフィの名物パスタは、「シャラテッリ」と言います。シャラテッリは、コシのある5~6cmのパスタです。ペスカトーレにしていただきました。歯ごたえは讃岐うどんのようでとてもおいしかった♪

また、ロ スメラルディーノでは、その日とれたての魚たちがショーケースの中で待っています。アクアパッツァ、フリット、グリルなど何でも調理してくれます! ワクワクしますが、メニューにはなく時価なので、「どうやって調理してもらおうかな…?おいくらかかるのかしら…?」と、心配ですよね。今回は、こんな作戦でいきました。

ドリンクを先に頼んでおいて、注文を聞きに来たスタッフにこう言いました。「私たちは3人で○○ユーロで食べたいです。ピザ、魚のフリット、シャラテッリのトマト系の味のもの、ドリンク。これで予算内でおすすめの料理を作ってください」と、結果は大成功で、食べきれないくらいの地元料理がやってまいりました。アツアツが最高においしかったです。

ロ スメラルディーノ。海が目の前なのでランチタイムは景色が良いと思います。

ロ スメラルディーノ。海が目の前なのでランチタイムは景色が良いと思います。

シャラテッリ

シャラテッリ

とれたての魚たちがショーケースで待っていました。

とれたての魚たちがショーケースで待っていました。

ちなみに11月30日は、アマルフィの守護聖人アンドレアを記念する「聖アンドレアの日」ということでお祭りでした。夜はビーチで花火も上がり、地元の人々が盛り上がっていました。大聖堂は、早めにクローズしていました。

夜のアマルフィ大聖堂の外観。ドアの上に聖アンドレアのモザイクが黄金に輝いていました

夜のアマルフィ大聖堂の外観。ドアの上に聖アンドレアのモザイクが黄金に輝いていました

アマルフィ港では花火が上がりました。桟橋から打ち上げており目の前はバス停です

アマルフィ港では花火が上がりました。桟橋から打ち上げており目の前はバス停です

アマルフィ港の前の広場。丘の上には大聖堂の背後にある修道院の建物がライトアップされて美しい

アマルフィ港の前の広場。丘の上には大聖堂の背後にある修道院の建物がライトアップされて美しい

アマルフィから周辺の街へのアクセスには、いくつか方法があります。
★フェリー
★路線バス(SITAbus)
★専用車
★タクシー

今回はポジターノまで、往路はフェリーで行き、復路は路線バス(SITAbus)を利用しました。12月の利用ですので、夏季とは本数や込み具合が違います。アマルフィビーチ前の中心地、ルンゴマーレ ディ カヴァリエーリ通り沿いに、フェリー乗り場、バス乗り場、タクシー乗り場がすべて集まっています。

■往路はフェリーで

フェリーの運行時間を前日に調べました。冬期の運航スケジュールです。私たちは、「10:40アマルフィ発→11:10ポジターノ着」の便に乗りました。スーツケースなどの持ち込みもOKですが、大きさにより持ち込み料が変わります。大きなスーツケースは1個3ユーロ、動物の乗船は5ユーロで可能です(2024年12月時点)。

前日にチケット購入を試みましたが、「明日の便は明日買って」と言われました。事前に購入する場合、ウェブなら可能です。「エメラルドの洞窟」への入場が可能かも確認しましたが、冬期の天候のため波があるから入場不可でした。

チケットブースで手に入れたフェリーのスケジュール(2024年12月時点)

チケットブースで手に入れたフェリーのスケジュール(2024年12月時点)

料金と地図がわかりやすいです。QRコードから予約も可能です

料金と地図がわかりやすいです。QRコードから予約も可能です

チケットブースの手書き表示。“PARTENZE”は出発の意味です

チケットブースの手書き表示。“PARTENZE”は出発の意味です

冬場は、海の状態により運行しないこともあり得るので、早めに来て確認をおすすめいたします。もしフェリーがだめでも、バスやタクシーに変更すればいいのですからね。

いざ乗船! すぐ前に10:35発のサレルノ行きが来たので、間違って乗船しそうになっちゃう! 行き先は必ず確認しましょう!

必ず行き先を確認しましょう!

必ず行き先を確認しましょう!

フェリー利用は、船から見るアマルフィ海岸が美しすぎて、絶対におすすめです!

フェリー利用は、船から見るアマルフィ海岸が美しすぎて、絶対におすすめです!

フェリー内には、トイレもあります。室内とデッキがあり、中からでも外でも景色を楽しめます。12月でしたが、海岸の近くを通るのでほとんど揺れず、非常に快適な30分でした。このあと、復路で利用した路線バスでは、クネクネした海岸沿いの道でしたので、40~45分の乗船でしたが、結構酔ってしまいました(個人の感想です。私はもともと車酔いするタイプです)。

チケットを購入するときも、下船するときも、スタッフさんが「今日のアマルフィへ帰る船は最終が15:30発だから、忘れないでね!」と親切に声をかけてくれました。

ポジターノに到着! ポジターノにフェリーで近づく時の景色も最高でした。

ポジターノに到着! ポジターノにフェリーで近づく時の景色も最高でした。

ポジターノは坂の街です。細めの路地が、フェリーの港から上へ上へと伸びています。私たちは、観光というより、帰りの路線バス乗り場を探す旅をするかのように、“fermata bus(バス乗り場)”という表示に従い、ひたすら上を目指して歩き始めました。

fermata bus(バス乗り場)という表示。ここはムリーニ広場で、タクシー乗り場もありました

fermata bus(バス乗り場)という表示。ここはムリーニ広場で、タクシー乗り場もありました

ポジターノのサンタ マリア アッスンタ教会。このドームがタイルできれいな色をしています。このあと、ドームと景色を崖の上から見ることができました

ポジターノのサンタ マリア アッスンタ教会。このドームがタイルできれいな色をしています。このあと、ドームと景色を崖の上から見ることができました

どの路地も素敵。色とりどりにペイントされている家が、海から見たときに、カラフルで美しいアマルフィ海岸を作り出しているんですね~。日曜日だったこともありますが、広場にたくさんサンタ帽子をかぶった人々が集まり、クリスマスのアドヴェントのイベントをしていました。

細い路地が続くポジターノの街ですが、特産のレモングッズのお土産屋や、冬期クローズをせずにオープンしているホテルもあり、にぎわいがありました。こちらでは、魚介はもちろんですが、レモンもたいへん有名です。レモンチェッロというお酒、レモンのキャンディ、石けんなど、お土産もたくさんあります。

色とりどりにペイントされている家

色とりどりにペイントされている家

クリスマスのアドヴェントのイベント

クリスマスのアドヴェントのイベント

日曜日でしたが開いているお土産屋もたくさんありました

日曜日でしたが開いているお土産屋もたくさんありました

私たちは、ポジターノで最も有名な、ラグジュアリーで景色が最高な立地のホテル「レ シレヌーセ ホテル」も目指していました。この近くからは、絶景が見られることが有名だからです。ただし、レ シレヌーセ ホテルは冬期休暇中でした。オープンしたらまたレストランや宿泊でお世話になりますね!

赤色が特徴的なレ シレヌーセ ホテル

赤色が特徴的なレ シレヌーセ ホテル

南イタリアらしい陶器

南イタリアらしい陶器

ポジターノと言えばこの景色。大聖堂のドームとカラフルな街

ポジターノと言えばこの景色。大聖堂のドームとカラフルな街

■復路は路線バスで

レ シレヌーセ ホテルの前を通り過ぎて少し登ると車道があり、ようやくバス乗り場が見えました。アマルフィ行きとソレント行きでは逆向きなので、乗り場を間違えないように。以下写真を見てもらうと分かる通り、バス停は細い道に、看板があるだけで、雨風をよけるようなものもありません。また、バスも細い道に停車するので乗り降りの時はこの細さ…。たいへん危険だなと感じましたので、あまりお勧めしません。

一人2.4ユーロでチケットはポジターノから乗車するときは、長時間この細い道で停車できないのでアマルフィに到着してから乗り込んできた係員に支払いでした。しかもおつりがないためだと思いますが、2.4と書いた切符で2.5ユーロ取られました(おつりなく支払えばOKなのかもしれません)。

ポジターノ行き(Positano Sponda)のバス停。アマルフィ行きのバス停は海側にあります

ポジターノ行き(Positano Sponda)のバス停。アマルフィ行きのバス停は海側にあります

アマルフィ海岸のバス乗り場近くには公共トイレがあります。なんと地下に階段を降りていきます

アマルフィ海岸のバス乗り場近くには公共トイレがあります。なんと地下に階段を降りていきます

路線バスSITA。道のギリギリに停車するので少々危険です。アマルフィとポジターノ間は約45分です

路線バスSITA。道のギリギリに停車するので少々危険です。アマルフィとポジターノ間は約45分です

■その他のアクセス方法

アマルフィからポジターノ間の移動をタクシーで考えている場合は、アマルフィではビーチの前の広場に、ポジターノではムリーニ広場の先に、タクシー乗り場があります。また、レストランやホテルにお願いする方法もあります。

専用車をご希望の場合は、航空券、ホテルなどのご手配と併せて、担当のトラベルコンサルタントにお申し付けください。ポジターノとマイノーリ、ポジターノとラヴェッロなど、あなたのご希望の場所へのアクセスをアレンジいたします!

昨夜は、街の聖人アンドレアのお祭りのため、アマルフィ大聖堂に入れなかったので、ポジターノから戻ってから大聖堂の内部入場をしてきました。とてもおすすめです。入場料は、大人4ユーロ、小人(6~17歳)2ユーロ(2024年12月時点)です。大聖堂、付属美術館、天国の回廊、十字架の礼拝堂、地下室が含まれます。大聖堂の入場は大満足でした♪

大聖堂の正面は、長~い階段ですので、足元にお気を付けください。階段をのぼり左手に行くと、テラスがあり、緑のドアがトイレです。さらに左手に行くと入場口があります。

十字架の礼拝堂の大理石の柱や床、天井も必見です

十字架の礼拝堂の大理石の柱や床、天井も必見です

このテラスは、眺めも建築も美しいので、現地の新婚さんが写真を撮影していました

このテラスは、眺めも建築も美しいので、現地の新婚さんが写真を撮影していました

森本 純子

トラベルコンサルタント 森本 純子

12月のアマルフィとポジターノの様子は伝わったでしょうか? また、アマルフィを起点に、近郊の街への移動のご参考になれば幸いです。

オープンしているホテルは、少なくはなりますがゼロではありませんし、12月になると、クリスマスの準備期間という特別な雰囲気を味わっていただけるので、暑さが落ち着き、人の多くない時期が良いという場合には、それなりに楽しんいただける季節だと思います。

2泊という短い滞在でしたが、アマルフィの街と、近郊のポジターノを堪能することができ、地元のグルメもいただくことができました。ご希望に応じてアレンジ可能なので、アマルフィ、南イタリアへのご旅行は、ぜひティースタイルまでお問い合わせください。


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