【視察レポート】パリからの日帰りにおすすめの街・サン ジェルマン アン レイ(フランス・イル=ド=フランス/2024年3月視察⑤)

2024年3月にパリを視察してまいりました、トラベルコンサルタントの角です。パリを拠点とした日帰り観光といえば、フランス王家の栄華を誇るヴェルサイユ宮殿や、驚異の世界遺産モンサンミッシェルが不動の人気デスティネーションです! 今回のパリ視察では、少しニッチな日帰り観光におすすめの街「サン ジェルマン アン レイ(Saint-Germain-en-Laye)」を訪れてみましたので、その様子をご紹介いたします。

サン ジェルマン アン レイ城

サン ジェルマン アン レイ城

サン ジェルマン アン レイは、パリ西部の郊外(イル=ド=フランス※)の高級住宅地のひとつ。パリの街やセーヌ川を一望できる高台に位置し、ルイ14世が生まれた街として知られています。

(※)イル=ド=フランスとは、パリを中心に半径約100kmに広がる地域のことです。

街の主な歴史としては、1124年、ルイ6世によって最初の城塞が築かれ、16世紀になるとアンリ2世によってお城も増築されました。その後、1689年にルイ14世がヴェルサイユに宮殿を造って移り住むまでは、サン ジェルマン アン レイに王の居城がありました。(写真は、公園の入口にはルイ14世が描かれた看板)

街の主な歴史としては、1124年、ルイ6世によって最初の城塞が築かれ、16世紀になるとアンリ2世によってお城も増築されました。

その後、1689年にルイ14世がヴェルサイユに宮殿を造って移り住むまでは、サン ジェルマン アン レイに王の居城がありました。
(写真は、公園の入口にはルイ14世が描かれた看板)

サン ジェルマン アン レイは、高速郊外鉄道、RER A線の終着駅です。パリ中心地から、約20~30分で簡単にアクセスできます! 私は、オペラ座(ガルニエ)近くのオーベル駅からサン ジェルマン アン レイ駅へ向かい、帰りはギャラリー ラファイエット(デパート)直結のショセ ダンタン ラ ファイエット駅に戻るというルートで出かけました。

オーベル駅

オーベル駅

運行本数は多めです(約10分に1本)

運行本数は多めです(約10分に1本)

ホームへの導線案内もわかりやすい!

ホームへの導線案内もわかりやすい!

ホームの様子

ホームの様子

車内の様子

車内の様子

到着したら“Sortie(出口)”へ

到着したら“Sortie(出口)”へ

“Château(城)”と書かれた出口へ

“Château(城)”と書かれた出口へ

サン ジェルマン アン レイは、アンリ2世やシャルル9世、太陽王ルイ14世が生まれたお城を中心に発展したという歴史をもつ、フランス王家にゆかりの街。現在も、富裕層の多く住む高級住宅地という気品が漂う美しい街で、治安もいいので、緊張感から解放される穏やかな時間を過ごせます。

おすすめの過ごし方は、サン ジェルマン アン レイ城のお庭や街の中を散策したり、ふらりとカフェや商店に入ってみたりと、ゆったりとした時間を楽しむこと。また、毎週火曜、金曜、日曜日の午前中は、街の中心広場に大きな屋外市場「マルシェ セントラル」が開かれるので、市場での買い物や見学を楽しむのもおすすめです。

パリからサン ジェルマン アン レイ駅で下車し、地上出口を出ると同時に目の前に現れるのが、街のシンボル「サン ジェルマン アン レイ城」です。

12世紀に築かれた城塞を基に、16〜17世紀に使われていた王家の居城の姿が残っています。城の内部は、国立考古学博物館となっています。また、城内の礼拝堂は、美しいステンドグラスで知られるパリのサント シャペル礼拝堂の元となったものだそうですが、現在は修復中のため非公開です。

12世紀に築かれた城塞を基に、16〜17世紀に使われていた王家の居城の姿が残っています。城の内部は、国立考古学博物館となっています。

また、城内の礼拝堂は、美しいステンドグラスで知られるパリのサント シャペル礼拝堂の元となったものだそうですが、現在は修復中のため非公開です。

そして、まず足を運んでいただきたいのがお城の庭園! お城の脇から広がる庭園は、70ヘクタールの広さをもち、フランスの造園家、アンドレ・ ルノートルによって造園されました。

お城の庭園

お城の庭園

公園は地元の人々の憩いの場

公園は地元の人々の憩いの場

ルノートルが造園

ルノートルが造園

庭園の端まで行くと、全長2,400mの高台のテラスが広がっていて、パリまでの広々とした眺望が望めます。眼下にはセーヌ川が流れ、その向こうに緑多い郊外の街並み、そして、正面にラ デファンス(パリ西部近郊の都市再開発地区)のビル群、目を凝らせば奥にエッフェル塔からモンマルトルの丘まで見渡せます。

並木道を進んでいくと…

並木道を進んでいくと…

展望テラス

展望テラス

パリまでの広々とした眺望

パリまでの広々とした眺望

■サン ジェルマン アン レイ城

国立考古学博物館(Musée d’Archéologie nationale de Saint-Germain-en-Laye)
開館時間:10時〜17時
閉館日:火曜、1月1日、5月1日、12月25日

■庭園

サン ジェルマン アン レイ国有地の庭園(Domaine National Saint-Germain-en-Laye)
開園時間:5月〜8月/8時〜20時30分 9月/8時〜19時30分 10月〜2月/8時〜17時 3月〜4月/8時〜19時30分
閉園日:1月1日、5月1日、12月25日

展望テラスの角には、邸宅風の4つ星ホテル「パヴィヨン アンリ キャトル Pavillon Henri IV」があり、ホテル内のレストランは、眺めの良いレストランとして人気だそうです。

ホテルの外壁には、“ルイ14世がここに生まれた”と言うエピソードが記されていて、地元の人たちにとっては、お祝い事のランチやディナーの定番スポットだとか。こちらでは、サンデーブランチがあるとのことだったのですが、残念ながらこの日は営業していませんでした。

展望テラスの角に位置する絶好のロケーション

展望テラスの角に位置する絶好のロケーション

正面からの様子

正面からの様子

パヴィヨン アンリ キャトル 公式HP

サン ジェルマン アン レイのもうひとつのシンボルは、マルシェ ヌフ広場。この広場では、毎週火曜、金曜、日曜日の週3回、大きな屋外市場「マルシェ セントラル」が開かれ、生鮮食品を中心とした100を越す露店で広場が埋め尽くされます。今回は、そのマルシェの様子を見てみたいのもあって、日曜日に訪れていました。

マルシェ セントラルの様子

マルシェ セントラルの様子

ロティスリー(ローストチキン屋さん)

ロティスリー(ローストチキン屋さん)

春はやっぱりホワイトアスパラガス!

春はやっぱりホワイトアスパラガス!

ノルマンディーの牡蠣屋さん

ノルマンディーの牡蠣屋さん

おいしそうなパテやサラミ

おいしそうなパテやサラミ

広場に続く道沿いにも露店がずらーり!

広場に続く道沿いにも露店がずらーり!

■マルシェ セントラル

営業時間:7時30分〜13時(火曜、金曜)、7時30分〜13時30分(日曜)
定休日:月曜、水曜、木曜、土曜

日曜日のサン ジェルマン アン レイの街では、マルシェ以外の一般商店は基本的にお休みですが、マルシェ ヌフ広場近くの洋菓子店やショコラティエ、パン屋さんは営業していて、人気のお店には行列ができていました! どうやらこの街には、知る人ぞ知る名店があるようです。

ノープランの街歩きが楽しい

ノープランの街歩きが楽しい

テラス席のあるカフェ

テラス席のあるカフェ

バゲットが有名なパン屋さん

バゲットが有名なパン屋さん

有名ショコラティエ「パスカル ル ガック」 も行列

有名ショコラティエ「パスカル ル ガック」 も行列

角 千春

トラベルコンサルタント 角 千春

サン ジェルマン アン レイは、観光客の多いパリの喧騒から離れて、ゆったりのんびりとした時間を過ごすことができる素敵な街でした♪ マルシェだけなら、半日でも楽しめますが、おすすめとしては、午前中のマルシェめぐり~ランチ、食後は街歩きと公園で過ごすプランです。また、旅の思い出に、パヴィヨン アンリ キャトルへ食事をしに行く!というのも素敵だと思います。

サン ジェルマン アン レイへの旅行にご興味のある方は、お気軽にティースタイルまでお問い合わせください。


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※上記営業時間や営業日については2024年3月時点のものです。変更される場合もございますので、あらかじめご了承お願いいたします。