ロンドン塔 Tower of London(イギリス・ロンドン)

「ロンドン塔 Tower of London」は、11世紀に現在のイギリス王室を開いたウィリアム1世によって、テムズ川北岸イースト・エンドに築かれた城塞で、現在もイギリス王室が所有しています。歴代の王たちがさまざまな増築を重ね、19世紀半ばに今日、見ることができるロンドン塔が完成しました。正式名称は「女王(国王)陛下のロンドン塔の宮殿および要塞 Her (His) Majesty's Royal Palace and Fortress of the Tower of London」と言います。1988年に世界遺産に登録されています。

もともとは王が暮らす王宮であり、ロンドンを守るための城塞でしたが、王立動物園や天文台、造幣所などとして、また16世紀頃からは牢獄や処刑場としても使われており、「恐怖の塔」としても知られています。イギリスに留学経験のある夏目漱石は小説『倫敦塔』の中で「倫敦塔の歴史は英国の歴史を煎じ詰めたものである」と、良くも悪くも混沌とした歴史を持つロンドン塔を表現しています。

現在は、多くの観光客が訪れるロンドン屈指の観光スポットです。武器や防具、世界最大のダイヤモンド「カリナン」(偉大なアフリカの星)をはじめとする宝石や貴金属が多く展示されています。混み合うことが多いので、宝物などをじっくり鑑賞されたい方は午前中に行かれるのがおすすめです。

ロンドン塔 公式HP

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