Paro REPORTパロ 視察ブログ
【ホテルレポート】アマンコラ パロ ~タイガーネストで魂の浄化の旅を~(ブータン・パロ/2018年1月視察⑧)
こんにちは! ティースタイルの鈴木です。
先日、世界一幸福な国・ブータン王国のアマンコラ4か所へ視察に行ってまりました。ティンプー、ガンテ、プナカ、パロにはそれぞれの魅力がいっぱい詰まっています。
アマンコラの4つのロッジ周遊の旅も最後の地パロにやってきました。今回はアマンコラ パロのアクティビティや周辺観光についてご紹介します。
アマンコラ パロでできるアクティビティ
アマンコラ パロでは10個のアクティビティを体験することができます。
■タクツァン僧院(タイガーネスト)へのハイキング
■伝統農家でのランチ体験
■朝ヨガ(朝7~8時)
■ローカル村へのハイキング
■アーチェリー
■ホットストーンバス
■パロの町までの自転車ツアー
■国民総幸福量についてのレクチャー
■キチュラカンで108のバターランプ灯火体験
■ハ渓谷への1日ハイキング
今回はその一部をご紹介したいと思います。
ホットストーンバス(ドォツォ)
ドォツォという焼き石で温めるブータンの伝統的なお風呂がこちらのスパのスペシャリティだそうです。
今回は時間がなくて体験できませんでしたが、薬草のケンパを浮かべて、新陳代謝をよくすることで、疲れを癒し元気になるそうです! もちろん、肌にもいいので女性の方にはうれしいスパメニューですね。
こちらのドォツォはアマンコラ ガンテで私が体験したホットストーンバスと同じ内容です。雰囲気や施設は少し変わりますが、どのような体験になるのか参考になると思うので、ホットストーンバスについてはこちらの視察レポートをご覧ください。
国民総幸福量(GNH)についてのレクチャー
18時からバンケットホールで約1時間の映像鑑賞です。
ブータンが“世界一幸福な国”だと言われていることは広く知られていると思います。その基準は国民総幸福量(Gross National Happiness)という数値で表され、それに基づいてこのブータン王国は幸福な国と言われています。
日本ではあまりなじみのない国民総幸福量という概念について、そしてブータンの人々の心について学びます。
タクツァン僧院へのハイキング
崖にポツリと埋め込まれたように建ち、別名「タイガーネスト」と呼ばれるタクツァン僧院。ブータンに詳しくなくても、タイガーネストという言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
その姿を見た時、人はどうしてこんなところにお寺を作ったのだろう? どうやって建てたのだろう? さまざまな疑問が浮かび上がります。そしてそれと同時にその荘厳さ、神聖さ、そして儚さに心を打たれ、絶景に息をのみます。
アマンコラ パロからはこのタクツァン僧院までのハイキングがアクティビティとして用意されています。4~4.5時間と比較的長いハイキングにはなりますが、ブータン旅行のハイライトです。パロにご滞在のお客様は絶対にご参加ください!
標高2,520mにあるアマンコラ パロから2,950mのタクツァン僧院まで登ります。まずは、アマンコラ パロを車で出発して15分。ハイキングコースの入り口へ到着しました。ここからブータン旅行最大のハイライトが始まります。
各地のアマンコラ滞在中、何回かハイキングをしましたが、このハイキングが一番ハードなものでした。私のiPhoneによれば、この日歩いた距離は12km、約1万8,000歩、184階分の高さを上ったそうです。
ちなみに私は自力ですべて昇り降りしましたが、不安な方は、2,800m付近のレストハウスまでは馬を利用することも可能です。3分の1程度は、楽に登ることができると思います。
人で混み合う前にスタートしたかったため、朝7時30分にホテルを出発し、8時前後には登り始めました。標高が高く、息が切れやすいため最初のうちは休みながら水を補給しつつゆっくりと登ってください。
また、温度調整のできる服装がおすすめです! 朝は氷点下以下で寒いのですが、登り始めるとすぐにポカポカとあたたかくなってきます。軽く、かさばらない服装であれば脱いだ後にリュックにいれて手ぶらで登ることができるのでおすすめです。
針葉樹の尾根を登り、最初のレストハウスまで約45分。そこで最初にタイガーネストの姿を拝むことができます。この景色を見るために来たんだ…!と感動がこみ上げてきます。そして、そこにはかわいいネコが。今まで登ってきた疲れを癒してくれました(笑)
ここからまだ半分以上あるので、少し休んでからまた出発~!
そこからまたさらにタイガーネストがよく見えるポイントまで来て写真撮影!
このあとはさらに700段の階段があり、それが神聖な参道の最後の区間です。絶壁と滝と渓谷を見ながら、ひたすら階段を登ります。そうしてようやくタイガーネストへたどり着きました~! だいたい2時間強で登ることができました。
タイガーネストの中では、写真を撮ることはできないため、寺院の写真はありません。しかし到着した感動はひとしお。つらい道を登ってきてよかった~!とパワーがもらえます!
タイガーネストはブータンに仏教を広めたと伝えれらる祖師パドマサンババ(グル・ポチェ)が虎の背に乗って舞い降りたという伝承から聖地となった場所。寺院の中にはグル八変化相(はちへんげそう)(*1)の像や壁画を見ることができます。
(*1)・・・パドマサンババは8種類の化身を使い分けたといわれています。
帰りは、上りの階段が一部あり、そこが少しきつい部分ではありますが、それを過ぎると基本的には下りです。
しっかり休み休み行けば、みなさん大丈夫だと思いますよ。行き交う80歳くらいのおばあちゃんが元気よく「クズザンポー!(こんにちはー!)」と挨拶をしてきます。みなさんも元気を出してぜひトライしてほしいです!
ブータン最古の寺院・キチュラカン
パロ市内から車で15分程の場所にあるキチュラカン。ブータン周辺の古代チベットを統一したソンツェン・ガンポ王が7世紀に創建した寺院です。現在は新旧のお堂が双子のように並んでおり、その旧堂がブータン最古のお堂です。
この寒いブータンの地にもかかわらず、キチュラカンの中庭にはミカンの木があります。神聖なパワーが働いているからだと、ブータンの人々は言います。
今回は体験しませんでしたが、ここでは108のバターランプに火を灯すことができます。この儀式は仏様へ光を灯し、自らの徳を積むだけでなく、己の心を見つめる体験となります(別途US$70かかります)。
ブータンでショッピング
パロ市内でお買い物
旅も終盤にさしかかり、お土産を買う楽しい時間がやってきました!
私がピックアップしたおすすめのおみやげ7選です。
1、レモングラスオイル
アマンコラのお部屋はどのお部屋もとてもいいアロマの香りがしました。尋ねたところ、レモングラスのオイルを使い、掃除をしているとのことです。アマンコラ滞在の思い出としてもおすすめの品です。
2、ヤクの毛を使ったマフラーやストール
カシミヤかと思うほどすべすべふわふわの肌ざわり。そのうえ値段はカシミヤの半分以下です。
3、ローカルビール
最近は東南アジアのビールが日本でも購入できるようになりましたが、まずブータンの地ビールはないですね。お酒好きの方にはいいかもしれません。ただ、重さと持ち込めるお酒の量、スーツケースに絶対に入れることには注意です。
4、ポテトチップス
ブータンのポテトチップスはなぜかとてもおいしいんですね~。お米の取れない高地にある町も多く、じゃがいもの食文化が発達してきたんだと思います。高地で取れたじゃがいもだからが甘みを感じます。ビールと一緒にいただくと止まりません!
5、チリパウダー&チリソース
私はそれほど辛いものが得意ではないので買いませんでしたが、同行者の女性はスーパーでたくさん購入していました(笑)
6、乾燥マツタケ
マツタケの産地としても有名なブータン。ただ、ブータンの人たちはあまり食べないので比較的安価に手に入れることができます。生のマツタケは植物検疫証明書が必要になるため持って帰るのが難しいですが、乾燥であればOKです。
7、織物
一番よく見るお土産物だと思います。ブータンの民族衣装に使われる模様が入っているため、ブータンらしさが一番表れるお土産だと思います。
旅を終えて…
旅を終えて、思っていた以上にブータンは素晴らしかったです。仕事柄さまざまな場所に訪れた私ですが、アフリカのサファリ以来の感動でした。
残念ながら今回はブムタンに行くことはできなかったのですが、次回は絶対にブムタンにも訪れたいと思います。それはティンプー、ガンテ、プナカ、パロそれぞれの場所ごとに見どころがあり、アマンが各地にロッジを建てたのも納得できると今回の旅で実感したからです。そしてアマンらしい各地のプレゼンテーションを見て、ブムタンの土地も絶対にアマンらしい魅せ方で楽しませてくれるだろうと確信したからです。ブータン5ヶ所すべてのアマンに行ったスタッフに尋ねると、ブムタンが一番かもと言われました。パロからブムタンまでは国内線も飛んでいるので、ぜひお客様にはブムタンを含めてご紹介したいです。
世界各地をご旅行されている方もブータンはまだというお客様が多いと思います。
少しでも弊社のホームページを通じてブータンとアマンコラの良さを知ってもらえたら幸いです。
2018年1月21日 鈴木年光
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