Ghent REPORTゲント 視察ブログ
【視察レポート】ベルギーの美しい古都ゲントの街歩き(オランダ&ベルギー/2024年6月視察⑤)
2024年6月にオランダとベルギーを視察してまいりました、トラベルコンサルタントの四宮です。ベルギーといえば、首都のブリュッセルや運河に囲まれたブルージュ、先に訪れたアントワープなどが人気ですが、今回ご紹介する古都ゲントも、おとぎ話に出てくるような建物が建ち並び、ゆっくり街歩きをするのにちょうど良い大きさの落ち着いたエリアです。今回の視察の中で、期待以上に見応えがあり、個人的に大好きになったのがこのゲントです。
◆ゲントの街歩き
ゲントは、ブリュッセル中央駅から列車で約40分、ブルージュから約30分、アントワープから約1時間の距離にありますので、日帰りや立ち寄りでも十分観光が楽しめます。ゲント駅前から出ているトラム(1番)を使って約20分で、ゲント観光の中心地に到着です。それでは、街歩きをしてきましたゲントをご紹介します。
*聖バーフ大聖堂
「聖バーフ大聖堂」はゲント観光の目玉で、15世紀フランドル絵画の最高傑作といわれるヤン・ファン・エイク作の『神秘の仔羊』が展示されています。当日券は列ができていましたので、できれば事前予約をおすすめします。
中世の栄華を誇る重厚な建物とは裏腹に、つい最近、オーディオ案内(16ユーロ/2024年6月時点)という最新技術を導入したそうで、ARゴーグルを装着して目の前で3Dのバーチャル映像を楽しめます。しかも言語は、多彩なラインナップから日本語を選べるというから驚きです! 中世の大聖堂内で動き回る人々や、当時の様子がリアリティたっぷりに再現されていて、ARゴーグル初体験だったこともあり大興奮でした!
案内は、スタンダード(絵画の説明)とマスター(聖バーフ大聖堂全体の説明)の2種類があるので、通常はスタンダードを選びます。『神秘の仔羊』の絵画だけを鑑賞するコース(12.5ユーロ/2024年6月時点)もありますが、せっかくなら名画にまつわる数奇なエピソードを見聞きしてから実物を鑑賞することで、感動もひとしおです!
*フランドル伯の居城
「フランドル伯の居城」は元々、バイキングからフランダース一帯を守るために造られた居城壁でした。12世紀にフランドル伯の邸宅として再建された後、14世紀以降は裁判所、刑務所、造幣局、さらには綿花工場として再利用されました。街の広がりと共に、今では市内の中心地に城壁があるという、珍しい居城です。
最上階からゲントの街並みが一望できます! こちらの景色だけでも一見の価値あり!
*ゲントの街中の様子
この街にはゲント大学があり、学生街でもあります。立ち並ぶギルドハウスがカフェやレストランとして利用され、いつも地元の人達や観光客でにぎわっていて活気があります。
*ビアレストランで楽しむベルギービール
繁華街の一角にあるビアレストラン「デュレ グリート(De Dulle Griet Gent)」。ここではとんでもなく大きなグラスにベルギービールが注がれ、運ばれてきます! 酔っぱらって食い逃げされないよう、注文時に靴を片方預けるのが伝統なんだとか!
6月のベルギーは日が長く、日没は夜22時をまわります。酔っぱらってお店を出ると、夕暮れに灯がともり始めたゲントの街並みが、ため息が出るほどの美しさでした。
トラベルコンサルタント 四宮 靖子
ゲントは周辺の街から気軽に立ち寄れるエリアで、グループツアーだと数時間の滞在ということも多いですが、この夕暮れの景色はぜひ個人旅行で見てほしいと思いました。ブリュッセルやアントワープとはまったく違う風景を楽しめる古都ゲントを、ベルギー旅行の際にはぜひ思い出してみてください! そして、ベルギーへのご旅行はぜひティースタイルにお問合せください。
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