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【視察レポート】圧倒的な雄姿に感動! ウルル カタジュタ国立公園(オーストラリア/2024年10月視察①)

トラベルコンサルタントの河原です。2024年10月半ばに、エアーズロックリゾートに3連泊して世界遺産の「ウルル カタジュタ国立公園」を視察してまいりました。以前、エアーズロック マウントオルガ国立公園と呼ばれていた場所は、政府から先住民に返還されて、現在はウルル カタジュタ国立公園となりました。

ウルル カタジュタ国立公園は、ウルル(エアーズロック)とカタジュタ(マウントオルガ)などの見どころを含めた広大な国立公園です。そして、今回滞在したエアーズロックリゾートが隣接してあります。

今回はオーストラリア大陸のほぼ中央に位置するアウトバック(荒野)の中に広がるウルル カタジュタ国立公園での観光についてレポートさせていただきます。

ウルル サンセットツアーでは、日没まで刻一刻と変わる色合いを楽しみながら乾杯を!

ウルル サンセットツアーでは、日没まで刻一刻と変わる色合いを楽しみながら乾杯を!

この地の先住民族、ファースト ネーションズの方々の聖地として有名で、オーストラリアNo.1と言っても過言ではない人気観光地ウルルは、世界中からの観光客が絶えません。その圧倒的な雄姿を、さまざまなツアー(プログラム)でお楽しみいただけます。特に、朝夕のサンライズとサンセットの時間帯を中心に、すばらしい自然美に人為的、芸術的なエッセンスを添えて、訪れる者を魅了してくれます。

本視察で体験させていただいた、ウルル カタジュタ国立公園でのツアーを、順を追ってご紹介いたしますので、最後までぜひお付き合いください。

砂岩でできた1枚岩のウルル

砂岩でできた1枚岩のウルル

36個の奇岩でできたカタジュタ

36個の奇岩でできたカタジュタ

トワイライトタイム(日没後すぐの時間帯)にウルルをバックに繰り広げられる、非常に見応えのある、壮大な音と光のドローン&プロジェクションマッピングショー「ウィンジリ ウィル トワイライト」。

“ウィンジリ ウィル”とは、地元のピチャンチャチャラ語で“地平線まで続く美しい眺め”を意味し、このショーは、アナング族の古代のマラ物語を再現しているそうです。ストーリーを理解して見ることができれば、先住民の方々の想いが現代を生きる私たちにも伝わる、非常にすばらしい体験となります。

ホテルからバスで出発して、さほど時間もかからず駐車場に到着します。なだらかな丘を登り、観覧席のある会場へ到着すると、正面には待望のウルルの雄姿が真正面に!

観覧席から遠目に見るウルル! 感動!!

観覧席から遠目に見るウルル! 感動!!

観覧席は世界中からの観光客がスタンバイ

観覧席は世界中からの観光客がスタンバイ

会場入口の横にあるバーカウンターでドリンクをいただき、好きな場所を席取りしていると、ガイドさんが、ボックスタイプのスナックと日本語のオーディオガイドを配ってくれました。

多言語対応のオーディオガイドで物語をエンジョイ!

多言語対応のオーディオガイドで物語をエンジョイ!

ボックススナック

ボックススナック

ショーが始まる日没を待ちながら過ごすしばらくの間にも、ウルルの表情が刻一刻と変わり、何とも贅沢な時間を体験することができました。そしてさらに!この会場をはさんで逆サイド(背面)にはなんと!カタジュタのサンセットを見ることができるのです!!

夢中になって写真を撮ったあと、ショーが始まる前にガイドさんが教えてくれた“すばらしくおしゃれなトイレ”へ行ってみると、確かにおしゃれなトイレが!

サンセット&シルエットのカタジュタ!

サンセット&シルエットのカタジュタ!

先住民のデザインのおしゃれなトイレ

先住民のデザインのおしゃれなトイレ

そして、いよいよ日が沈み、ショーのスタートです! しかしながら、あいにく撮影禁止のため、詳細について画像を交えてご紹介することができません…残念です。そうは言っても、少しでもイメージをお伝えしたいので、公式の以下イメージ動画をご紹介します。ぜひ皆さまも、この神秘的なショーを、大自然の巨大スクリーンで体験してみてください!


「ウルル サンライズ&カタジュタツアー」は、その名の通り、朝日に輝くウルルを展望台から見学したあと、カタジュタも展望台から見学し、その後は奇岩群のふもとを約60分、ショートハイキングで楽しむといった内容です。

季節によって日の出の時間が異なりますので、ツアーの出発時刻は時期に応じて変わるものの、いずれにしても早朝(今回は4時30分頃)ホテルを出発して、まずは「ウルル展望台」へ。

展望台から真正面にウルルを臨む観光客

展望台から真正面にウルルを臨む観光客

サンライズと共に岩肌と空の色が変わる!

サンライズと共に岩肌と空の色が変わる!

展望台には、すでに多くの観光客がサンライズを待っており、まず“場所取り”の懸念が頭をよぎりましたが、この展望台、大きくは3層構造で設置されていて、フロアごとにそれなりの段差とスペースが設けられているため、みんな難なく、希望の構図で撮影できているようでした。

アウトバックの彼方に昇る朝日に感動!

アウトバックの彼方に昇る朝日に感動!

3層の展望台が造られ遊歩道もバッチリ!

3層の展望台が造られ遊歩道もバッチリ!

夢中で撮影を続けていると、背面に広がるアウトバックに、きれいな朝日が昇り始めました。いろんなサンライズを見てきましたが、この朝日もまた格別で、月並みではありますが“息をのむような”という表現がピッタリだなと思いました。

その後、バスで「カタジュタ展望台」へ。すっかり太陽は昇り切り、きれいな青空が広がります。

展望台への歩道の向こうにカタジュタが

展望台への歩道の向こうにカタジュタが

青空とアウトバックにそびえるカタジュタ

青空とアウトバックにそびえるカタジュタ

展望台からの見学を終えると、この遠目に見ていたカタジュタのふもとまでドライブです。そして、駐車場に着くとバスを降り、ここから往復約60分のショートトレッキングにチャレンジです。奇岩の間を歩く、貴重な体験にわくわくが止まりません!

奇岩の間には、燦燦と輝く朝に見た太陽が

奇岩の間には、燦燦と輝く朝に見た太陽が

この迫力が伝わればいいのですが…

この迫力が伝わればいいのですが…

トレイルを歩き始めると、左右両側にそびえ立つ奇岩の迫力がどんどん増してきて、まず圧倒されてしまいます。そして、展望台から見ていてもわからない、岩肌に現れる歴史と、岩のまわりを囲む自然のパワーに感動します。こんなに地層がハッキリと! 風雨に削られた岩肌がこんなにきれいだとは! こんなところに豊かな緑や美しい沢があるなんて!

遠目からではわからない水辺もあります!

遠目からではわからない水辺もあります!

そびえ立つ岩肌に驚嘆すること間違いなし!

そびえ立つ岩肌に驚嘆すること間違いなし!

そして、折り返しポイントに着く頃には、岩の間から射す太陽の光がまぶしく暑くて、いつの間にか体力を消耗していることに気づきます。すかさず木陰に逃げ込んで、リュックから水筒を出して飲んだ水は、なんておいしいことでしょう! さらに、吹く風が心地良くて最高の気分!

折り返しポイントとなる展望台

折り返しポイントとなる展望台

吹く風が心地良い

吹く風が心地良い

トレッキング後の撮影スポットから臨むカタジュタ

トレッキング後の撮影スポットから臨むカタジュタ

トレッキングを終えたら、一旦午前のツアーは終了。バスでホテルに戻ってリフレッシュ!

ランチとシャワー、着替えなど、リフレッシュを済ませたら、15時30分頃から「ウルルふもと散策&サンセットツアー」へ出発です。このツアーでは、まず先住民の資料博物館を訪れます。数々の展示品のほかに、お店やカフェもあり、見学だけでなく、アートのおみやげを買ったり、休憩することもできます。

そして、いよいよウルルのふもと「クニアウォーク」へ。バスを降りてまっすぐ入口の道を歩いて行くと、まず、一枚岩の割には複雑な形であることに違和感を覚えます。

テンション爆上がり! ウルルのふもと、クニアウォークへの入口。さぁ行こう!

テンション爆上がり! ウルルのふもと、クニアウォークへの入口。さぁ行こう!

先住民の歴史や神話にまつわる興味深いガイドさんの説明を聞きながら、歩を進めて行くと、洞窟に描かれた壁画や崩落した岩の塊、予想外のブッシュや聖なる泉が次々と現れます。

風雨の影響で一枚岩から崩落した岩の塊

風雨の影響で一枚岩から崩落した岩の塊

予想外のブッシュの中、遊歩道を進みます

予想外のブッシュの中、遊歩道を進みます

途中、岩肌には“ウルルハート”と呼ばれる自然にできた穴があり、最近は、特に若い人たちを中心に人気だそうで、ここで願い事をすれば叶う!と信じられているそうです。クニアウォークの折り返しポイントとなる聖なる泉は、本当に何とも言えない光景です。しかも、雨水が溜まってできるため、必ずしもこの光景を見られるとは限らないのだとか。

ウルルハート

ウルルハート

美しい聖なる泉

美しい聖なる泉

雨水が岩肌の間をぬって流れ込む神秘的な泉

雨水が岩肌の間をぬって流れ込む神秘的な泉

カタジュタのトレッキングもすばらしい体験でしたが、ウルルのクニアウォークもまた雰囲気が異なり、いい意味で“一枚岩のウルル”のイメージを覆された気分になりました。そして、次に向かったのは、かつてウルル登頂が行われていたポイントです。

ここを聖地とする先住民の方々の切なる願いにより、2019年10月26日以降は、ウルル登頂が永久的に禁止されましたが、かれこれ5年過ぎても、そのルートがくっきりと目視できるくらい残っており、私もなにか複雑な感情が芽生えたことを覚えています。

駐車場から見ても登頂ルート跡がくっきりと確認できるのです

駐車場から見ても登頂ルート跡がくっきりと確認できるのです

2019年10月26日、永久禁止

2019年10月26日、永久禁止

その後、ウルルのまわりをぐるっと1周しながらサンセット会場へと向かいます。実は、ウルルでは、先住民の許可が得られずに、現在も下車観光や撮影ができないエリアがあるのです。レポート掲載している写真を表面とすると、そのエリアは裏側とでも言うのでしょうか。撮影禁止のため、その裏側はドライブで走るしか見ることができないのです! そのため、その向かうまでの道のりもぜひお楽しみください。

さあ、いよいよウルルのサンセット観賞です。まだ日没まで少し時間がありますが、ここでは、この時間の経過が本当にすばらしいですね。日の光を岩肌に受けるウルルと、日差しが途絶えたのちの岩肌では、完全に色目が異なり、“片時も目を離せない!”という表現が、まさにピッタリではないでしょうか。

日の光を岩肌に受けるウルル

日の光を岩肌に受けるウルル

日差しが途絶えたのちの岩肌

日差しが途絶えたのちの岩肌

本日この後、ウルルのふもとでアウトドアバーベキューの予定でしたが、強風のためテーブルセッティングができない(自然には勝てない)…とのことで、ホテルへ戻りツアー終了!

「フィールド オブ ライト&サンライズツアー」は、イギリスのアーティスト、ブルース ムンロ氏が5万球もの電飾を駆使して描いたイルミネーションアート“フィールド オブ ライト”の中を散策しながら、サンライズを待つプログラムです。

早朝4時30分頃にホテルを出発して会場に到着後、しばらくはあたり一面が真っ暗で、会場に入る前には月灯りがまぶしい状況だったのが、会場に入るとイルミネーションが、そして夜が明け始めると地平線の向こうに朱色に染まる空とウルルやアウトバックに生える樹木のシルエットが! またしても“片時も目が離せない”ほどの美しさで魅了、圧倒してきます。Wonderful!

プログラムを説明、紹介する案内板

プログラムを説明、紹介する案内板

色とりどりの電飾が夜明け前の大地に輝く

色とりどりの電飾が夜明け前の大地に輝く

夜が明けると共に、何とも美しい地平線!

夜が明けると共に、何とも美しい地平線!

シルエット映えが鮮やかなウルルと地平線

シルエット映えが鮮やかなウルルと地平線

最後に、ウルル&カタジュタ観光する際の注意点について、ご案内しておきましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、ここで最も注意すべき点はやはり“服装”です。当日の天候にもよりますが、朝日が昇る前後の時間帯の気温差や日差しには、本当に注意が必要です。私が滞在した期間は、最高気温34℃(サンセットツアー時)〜最低気温14℃(フィールドオブライト見学時)とかなりの温度差がありました。

羽織れる1枚と、持ち運びするためのリュック、さらに白い服や靴も注意が必要です。なにせ、周囲は見渡す限りの赤土のアウトバックです。ふつうに歩いているだけで、白のスニーカーが、風が吹けば白のTシャツが、砂埃で赤茶色になるリスクが…。

そして、髪の毛もバサバサにならないように、もちろん日除けとしても帽子があれば重宝します。これは、ウルルでは有名なハエ問題にも有効です。季節や時間帯などにより差はあるものの、滞在期間中は、各所でハエにストレスを感じました。なお、ハエ除けネットは、ホテル売店やスーパーでもA$10前後(2024年10月時点)で購入できますので、ぜひ準備して出かけましょう。

河原 広治

トラベルコンサルタント 河原 広治

ウルル カタジュタ国立公園はいかがでしたか? 残念ながら、ここでの体験はやはり画像だけでお伝えできません…。一瞬一瞬を切り取っても、すべてが画になるここでの風景、ぜひみなさまもご体験ください! エアーズロック方面へ、そして、オーストラリアへお出かけの際は、ぜひお気軽にティースタイルまでご相談ください。


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※ティースタイルでは、上記オプショナルツアーのみのお申込みは承ることができません。航空券、ホテル、現地の手配と併せて承ります。