元監獄と船舶博物館 Maritime Museum and Presidio(アルゼンチン・ウシュアイア)

世界最果ての街・ウシュアイアにある薄暗くどこか不気味な雰囲気が漂う「元監獄と船舶博物館 Maritime Museum and Presidio」。現在は海軍基地の中にあり、当時の建物がそのまま博物館として一般に開放されています。現在では観光客に人気の高い「世界の最果て号」が走行する鉄道も、元々はこの監獄まで繋がっており、囚人たちの手で敷設された鉄道でした。このように、街の発展に寄与した多くの建設物は囚人たちの労働が捧げられ、ウシュアイアの町の発展に大きく関わって来ました。その歴史をこの博物館では感じることができます。

元監獄と船舶博物館

元監獄と船舶博物館

元監獄と船舶博物館は1920年に建設され、380もの独房に最大で600人もの囚人たちが他の地域から集められました。囚人たちは凶悪な犯罪に手を染めた者や、政治犯で投獄された者などさまざまで、この極寒の地ウシュアイアで労働を強いられました。冒頭でもお伝えした通り、ウシュアイアが今のように発展できたのも、100年前の囚人たちの開拓の歴史があったからです。

現在こちらでは、当時の独房の様子を見学できたり、南極探検の出発地ならではの船舶コレクションを見ることができます。全部で5棟の建物からなっており、1棟は刑務所内の様子や有名な凶悪犯罪者にまつわるストーリーなどが展示されています。もう1棟は当時の刑務所の独房をそのまま残しており、真っ暗な部屋の中の様子を実際に入り体験できます。残りの3棟はお土産物屋さんやアートギャラリーとして再利用されています。

当時の町の人口よりも多くの囚人たちが収容されていた建物が物語る最果ての地の歴史をのぞいてみませんか。

当時の囚人を再現した人形

当時の囚人を再現した人形

看守の制服なども展示

看守の制服なども展示

お土産物屋

お土産物屋

アートギャラリー

アートギャラリー

元監獄と船舶博物館 公式HP

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※写真はイメージです。